第8話「娼館篇07 7mui 可愛いリラ」

「リラぁ?

今日のお客さんは腕の見せ所だよぉ!特別席のお客さん!

上手に堕としてねぇ!ベルも同じテッチェルだから!

よろしくねぇ…。」


どうしても、1人で行けないとかほざくからどんな所かと思ったらベェテスかよッ‼︎

ゲランが遊び歩いてる噂は、本当か…。

嗜む程度なら連れて来られた事はあるが、ゲランほど癖にはなってない。

私は、女にも男にも興味はない。

…っこの酒うまいなッ⁈

「ベルって言うんだぁ?プティッシュだなぁ!

離したくなくなるぜ。オレはゲランだ。」

「もぉゲランやめてょ、会って間もないのにプティッシュだなんて!照れちゃうじゃん…。」

ゲランは、誰とでもすぐ仲良くなる。

俺には真似できない。

「ガハハッ。ベル、もっと照れなよぉ。

はぁ、プティッシュだ…たまんねぇ。そっちの子はなんて言うの?」

 リラだよぉ。よろしくね。

!!

「お前、こんな子が隣りにいるのに楽しまないと損だぞ!」

そう言われてなぁ…。

隣りをみて見た。

!!

 2人は何の仕事をしているの?

「ディムだ。」

因みにココに来てる事は、秘密だ。

いくら休みだからってロヮイェのシュバリェルがな…。

「えぇ!凄い!!ロヮイェってどんな感じぃ!?」

「うぅん…なんて言うか…?お2人共とても魅力、溢れる人だよ!」

コイツも負けてないんじゃないか?

「だって、2人共すごく強そうだもんね…触っていい?わぁ!凄い!!

リラも触らせてもらいなよっ!」

 ぇ?リラはぁ…?

ぅ、そんな眼で見るなよ…。

「来るか?」

 いいのっ?

「来いよ。」

パッ トントン

「毎日、鍛えてるの?」

「ああ!それも仕事だしな!!」

「よく言うぜ。お前は、たまにサボってるだろ!」

チラ

 わぁ、すごい…。

さ、触ってる手が…。

白い指が艶めかしい。

いやっ俺は酒を飲んで帰るだけだ!

…ッ。

ぅう。

さっきからいい匂いがする‼︎

変な気起こすな!俺‼︎

シュバリェルは、自分を抑える事が大切だっ。

 そう言えば、名前聞いてなかったね?

「アレリだ。」

 アレリって呼んでいい?

「ああ。」

 ア・レ・リ。

「なんだ?」

 …呼んだだけぇ。

ッ。

ぅ‼︎

うぁあぁあ‼︎

ソノ目をヤメロ‼︎

なんなんだぁあ、この感じはぁ?

「札遊びでもするか?」

「あ…ああ。」

「ロヮイエットな!」

 リラ、遊び方知らないよ?

「俺が、教えてやる。

ディムがよくやる札遊びだ。

あ!コレか…。」

リラに耳打ちした。

「コレが1番強いロヮイェの札だ。お前は2枚持ってる。」

 そうなの?!

「絵描は、4種類。

お前が、2枚持ってるって事は向こうも2枚。」

 それじゃ、リラが2枚向こうが2枚、全部で4枚…。アレリは、1枚もないの?

「まぁ…俺の事はいいんだ。

で、コレがシュバリェル、ロヮイェの次に強いの。

で、コレがディム。

リラ…お前良いの揃ってるな。

この後、ディスからァン

この遊びはな、順番に数字を出して早くなくなったら勝ちなんだ。」

 ふぅん。

「因みに同じ絵描の札は、1度に4枚までなら出せる。

…まぁ、やってみろ!」

 頑張るよ。

大丈夫だ。

俺には、クロウェンがいる!

3

5

7

8

戦場は、洪水に襲われて。

1

2

シュバリェル

さぁ、ロヮイェ出すか?

あ、リラをロヮイェを出した。

再戦

リラからシュバリェル。

再戦。

 んぅ…これは出せるよね!

リラが出したのは、4枚の▲9‼︎

コレは、反乱‼︎

返せる奴はいるのか⁇

全員、待機。

 ぇいっ!

再戦。

リラがまた4枚札を出した。

●の1を4枚。

反乱は治ったけどリラが、かき荒らしたせいでそれぞれ戦術もクソもなくなった…。

「アレリがプゥバァか。ガッハハ!

じゃあ、プゥバァがロヮイェに忠誠の口づけェ!」

くそぉぉお…罰なんていつもの骨にグリグリするヤツだと思ってたのにぃぃい。

 アレリいい?

リラが熱い目で舐める様に見て、唇を狙って来る。

もう、覚悟を決めるしかないぃぃ…。

「ん。」

唇を舐めて。

歯茎を舐めて。

 は…ぁ…。

もっと、とねだられる。

挨拶程度の口づけだと思ったのに‼︎

「どぉリラ?合格?」

 うん、忠誠を感じる口づけでした。もっとしたくなっちゃったぁ。

リラがいたずら心のある子供の様に微笑む。


「オレ達は3階に行くよ。じゃあなァ、アレリ。」

「ゲラン、ベル楽しみだなぁ。いっぱいお話してねぇ。」

「…。」

 リラ達は、どうする?何飲む?他の子も呼ぼうか?

『リラじゃ、駄目?』

リラが上目遣いで見つめてくる。

だから、ソノ目をヤメロ‼︎

…へ、部屋で話すくらいならしてやるか…。

 リラ、アレリと離れたくないよ。

は、はぅぅう‼︎

「じゃ、部屋行くか?」

 いいのっ?

「あ ぁ。」

わ わぁぁぁぁあ‼︎

行くとは言ったが、何話そう‼︎

 楽しもうね?アレリ。

カチャ タタタ

リラは微笑んで、首に絡みついてくる。

 ぅふふふっア〜レ・リっ!

リラが嬉しそうに名前を呼んで来る。

 んっはぁっ…。んんっもっとぉ。

3度も唇を重ねて来る。

話だけのつもりが…。

 ねぇ?もっとリラに触って。

誘われて、リラにねだられる。

こ、こうか?

 違うよ。ここだよ。はぁあ…もっと…。

 『楽しかった?堕ちちゃえっ!』

*:*

トン

え?

ドボンッ


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雨期''カラ夏期''へ続く→→→


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【裏側の世界】絶期 xSx @mois-0000

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