告白されて付き合って2年間別れた。これで元カノ4人目

激 辛

第1話

高校3年

 

 「別れましょう。」


「何で?急にどうして?」


「貴方より好きな人が出来たから。」


「またか。」


 「そうね、貴方はこれで4回目ね。」

 

 「最後に聞かせて欲しいんだけど。」


「もう諦めるの?」


「いや、そういう冗談しない性格だって二年で分かってるし、仮にドッキリだとして、トラウマある人にやってはいけないことをするような人とは付き合えないな。」


「確かにね。」

貴方らしいと小さい声を出しながら


「俺よりその新しく好きな人がいいところってなに?」


「全部」


「そりゃかてんは。」


「じゃあこれで終わりね。もう話しかけないでね。学校でも話しかけないでね。」


さて、これで落ち込んでる訳には行かないな。次だ!次!

 とりあえず、今日はスッキリするためにゲーセン行くか!


 「ちょっ、アンタ最後に何かないの?」


いや、話しかけるなって言われたし。


 「アンタとは2年付き合ったのよ、せめて最後に何かないの?」


そりゃ言いたいこと沢山あるよ。

 さっきまでは一切の疑いも無く愛してたし、心の底から世界で一番良い女性だと思って居た。数えきれない思い出があったし、これからしたいことも沢山あった。


 だけど、全部がクソに変わった。


前の経験でわかったことがある。ここで一言でも返すとあとで負けた気持ちになる。


 「あー!もう本当に何もないの!」


あ、辛、本当に辛い。


 「私はアンタこと、前まで本当に一番好きだった。肩宮の次にアンタが好きだったから。これからも私は忘れない!アンタと付き合った思い出忘れないから。」


俺は経験から学んだことがある。


 携帯から元カノに背後を見せた瞬間に操作して、録音しといた。


 これは万が一時の予備に使う。万が一俺が元カノに何かされた場合にカウンターが出来るように

 

ーーーーーーーーーー

 そして、数ヶ月後


 俺は家のポストを見る。

 

 手紙が大量に入っている。その中から大学の手紙だけ探す。


 そして、今日は同じ入学者の学籍番号の発表と名前が出されている。

 その中にやっぱりあるよな。

 見事に俺の元カノ4人の名前がある。

 

_______________________________________________________________


  大学の単位等の説明がある為、初日は全員で集まる日だ。


 連絡先を交換したり同じ学校出身と思われる人達がそれぞれ集まって会話している。


 俺も出来れば仲の良い人を増やしたいが、最初だからゆっくり座っていようと思っていたが


 「ねぇ、あの子可愛いくない?」「うわぁ、ほんとだ。」


  部屋が少しざわつく。


 そして、

「久しぶり、大ちゃん」


「そうだね。俺たちは出来る限り関わらないようにしようか。」


「手紙見たでしょ。」




「おい、なんだよ。先に仲がいいやついるのかよ。」「一緒にいるの彼氏かな?顔普通だね。」


部屋で話題ノ中心になっていると思われる俺の前に女は、

夢元 道 俺に大量の手紙を送り付けてくる初代元カノだ。


 「私達、大学からは付き合いましょうよ。」


「はぁー!」

部屋のじろじろ見て来た主に男子が声を上げる。


 「それをいうならやり直すな、あと断る。」


 「えー!嫌だ!嫌だ!そんなの!」

昔から変わらない嫌なことがあると駄々を捏ねまくる。


 「夢元さん、大くんが困ってるよ。」


「はぁー?何アンタこそ?なんで大のいる学校来てんのよ?」


「それは、私が罪を償うためよ。」


俺を置いて話しに止める感じで割って入ってくるが結局いつも喧嘩越しになる俺の二代目元カノ 真風 前

  

 「ねぇ、大くんも困ってますよね。こんな女にいつまでも言い寄られて。」

  正直、夢元も俺に話を振ってくるアンタも近くに居るだけでストレス。


 「アイツ、羨ましい。あんなに可愛い子に両方から挟まれて」

俺に話題が向いて来ている。あー初日からはあんまり目立ちたくない。


 「ちょっと!!アンタ達!私の大に近づかないでよ!!」


更なる火種をつける、後ろから聞こえて姿は見えないが、嫌でも知っている声だ。


 「何?何?アンタは本当に本当にだれ?」


「そうよ、あなたは大くんとどんな関係ですか?」


「復縁予定の元カノよ!」


 全くそんな予定はない、三代目元カノの夏川 樹奈


「はぁっ何それ?」


「元カノですって許せません。」


いや、お前らもだよ。


___________

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