第57話 その瞳の中に

【零、みんなの記憶を】


※【ありがとう、琴美。これで俺のこと知ってるのは琴美とルック🐕だけだね】※


【うん、そうなんだけどね、友奈って凄く強い霊感あるでしょ?もしかしたら思い出すかも、友奈の記憶が心配】


※【そうなったら、ルック🐕に頼む。いいよな?】※


※キューンキューン🐕※ 友奈ちゃんのことは任せて!!


※【ルック🐕…友奈のこと大好きだろ?】※


※キューン🐕※ ?


【わざとらしい…ルックちゃん🐕!!結局可愛ければいいんだね】


※キューン🐕※ そんな…琴美ちゃん…


【冗談、ルックちゃん🐕友奈のことも頼むね】


※【じゃ準備は出来たね。ルック🐕頼む】※


※キューン🐕※ 零、僕を飼ってくれてありがとう!!










………………………次元反転発動……………………








【零………ここは…霊界?】


【うん、おかえり。琴美】


【零〜!!!!!】


※ギュー!!※ いてて…琴美相変わらず凄い力…


【相変わらず力…少し緩めて…琴美泣いてるの?】


【だーめ、もう、離さない!!零だけ見てる。泣いてないって、瞳潤んでるって言ってよ!!】


【結局戻ってきたね、琴美が霊界に】


【いいんじゃない。今度は零がいる。零には謝らないとならないけど…こんなことになって】


【俺は満足だよ。だってさ。誰も悲しまないで、琴美がいて、聖奈達のこともルック🐕を通じて解る】


【あのさ、ほんとは聖奈さんのこと好きだったじゃないの?血が繋がってないって知ってから尚更】


【そうだね。好きだったよ】


【やっぱり…ごめんなさい】


【琴美と出会う前まではね。琴美を知ってからは琴美だけ。ブレないだろ?俺って】


【それは私の何が?】


【デカい…】


【零!!テメー!!】


【待て待て待て!!冗談。ほんとは琴美の性格に惚れたんだよ。何があってもプラスに考えて、それでいて優しくて…まぁ、可愛いってのもあるけどね】


【結局、こうなって良かったよね?私達別れないよね?鉄板だよね?霊界には可愛い娘たくさんいるけど】


【うん。琴美可愛いからね。他に見てないけど。それに俺のことみんな覚えてないでしょ?】


【それ、ほんとに良かったの?】


【悲しませたくない…俺の存在そのものがなければ悲しまない。それが俺のせめてもの優しさだね。記憶戻すとか絶対にするなよ】


【こっちに来ちゃったもん。戻そうって思っても無理。それに話聞いて零って意外と大人って思っちゃった。ちょっとカッコイイって】


【ちょっと?こんなに夢中なのに?】


【よく言うよ、自惚れ…自信過剰、自意識過剰、自己評価高すぎ、勘違いヤロー】


【…………しどい…】


琴美、それはちょっとどころが、凄い言いすぎ!!


【これからどうする?零は何してここする?】


【霊界なのに、ここで生きていくって、変だからね。働くには…えーと、そうだな〜あの綺麗な海で働けないかな?琴美が見せてくれた海】


【じゃあさ、そこでカフェやろうよ!!店舗借りる助成金申請案外通るよ】


現実的、それにこれって何か何処かで聞いたような、まぁいいや。


【琴美、よろしくね】


【私こそよろしくね】



 その後、俺達はカフェで、霊界には現代では考えられないほどの優遇があって無理せず働けて…




とりあえずそれは今度のお話ってことで。




【琴美、俺達って付き合ってる?結婚してるの?】


【指輪貰ってないから結婚じゃないよ〜ん♥】


【指輪買う、絶対に買う。婚約指輪じゃなく結婚指輪をね。今度買いに行こう。お金貯めてからね】


【ほんと?ほんとに〜】


【ほんとだって!!】


【私の瞳を見て約束して!!】


【解ったよ。うん、綺麗な瞳してるね。琴美、約束だ。必ず買いに行こう。琴美を奥さんにするために】


【キャ〜!!,奥さんっていい響き!!】


※ギュー!!※ いてて…相変わらず力強すぎ。





ご愛読、本当にありがとうございました。




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その瞳の中に ラグランジュ @space-time

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