闇を浄化す光の者たち

とりにく

第1話 突然の出来事

何百年前・城 真夜中にて



ピカーン



激しい豪雨の中、それは突然だった


「お前ら、誰じゃー!!」

城の見回りをしていた門番の人が

異変を感じ、大きな声で叫ぶ


「まぁまぁそんな大きい声を出さないで下さる?私たちは闇魔族で私はその魔王と申すんです。話し合いに来ただけですぞ?」


「話し合いならなんでこんな人数なんだ」

突然の訪問者は1人の後ろに500人以上はいるだろうか、すごい人数で来ていた


「まぁお気になさらず〜とりあえず貴方、」

「 邪魔 」


魔王がそう言った途端、急に突風が吹き辺りには門番の人のであろう血が飛び散っていた



城内にて


「どうなってるんだこの人数は…!」

こう叫び闇魔族に苦戦している者は、この城の姫の側近の1人である棘使いだ



「いい加減…姫を出せ!!!!」ザシュッ

疲労から棘使いの動きが鈍ってしまい、闇魔族の攻撃が命を奪ってしまった

「ガ...」


戦闘の音を聞き駆け寄ってきた姫の側近の

刀使いが対応する

「貴様らーーー!!」


カンッ ザシュン


辺りに血飛沫が飛び散り、しばらく応戦した後ついに力尽きて倒れてしまった

「姫…逃げ…」


そして魔王が隠れていた姫を発見してしまう

「姫さん…やっと見つけましたよ…!」


「…!!!」





現代・春 夕方にて


「母さん行ってくるね。」

「行ってらっしゃい桜真、闇族には気をつけるのよ。」

「あぁ。」


桜真の住む相丘町では最近大量の闇族が出没していて、妹の咲蘭が心配なためいつも桜真が学校に迎えに行っている



「お兄ちゃんー!」

「咲蘭!中学はもう慣れたか?」

「うんバッチリ!」

「そうか、じゃあ早く帰るぞ。」


咲蘭は今年の春中学校に入学したばかりだ



帰り道には桜が夕日に照らされ舞い落ち、

普段と変わらない日常がまた明日も続くと

思っていた




そう、思っていた





ガチャッ


「母さんただいまー。」

「お母さんーお腹すいたー!」

リビングに入った途端、妹の叫び声が部屋に響いた


「え…お母…さん…?」


「ッ……!!!母さん!!!!!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

闇を浄化す光の者たち とりにく @tori_niku_

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ