第2話 先ずは事務所探しとお手伝いさん?

 動き出したら止まらない短ZAC爺さん、実家は兼業農家の家だったので、さっそく最寄りのJA事務所のお偉いさんに陳情し、JA倉庫の2階の空き部屋(米果室)の一角を借用した。もちろん、家賃は最安値でお願いし当面は事件解決後の後払いにしてもらったみたいである。亡くなってはいるが、短ZAC先生の家はそれなりの地域の名士であったので、ほぼほぼご先祖さまたちのおかげであった。


 ここに、〇〇市 ××町 米果棟 201号に、濁川探偵事務所の看板を揚げる準備が出来つつあったのである。ZAC爺さんは、勝手に”伸び切っている暗黒の脳みそ”としての役目を受け持つ覚悟?なので、先ずは相棒や手下みたいな部下たちが欲しいと思っている。細かなことにこだわらず日頃は呑気だが、いざというときには機敏に立ち回り、頭脳は中の上くらいでかつそこそこ強い同年代の人物と、追加で容姿や学歴は問わないので若くて体力のある暇そうな青年がほしいと感じている。ついでに、お片付けがあまり得意ではないので、事務所および休憩室(炊事兼用)の定期的な清掃と来客時の接待をお願いする女性も必要だな、と独り言をもらしていた。


 ここで、短ZAC先生の奇妙というか年寄りは普通だと自分に言い聞かせているのが、森羅万象、あらゆる物、すなわち生き物・風景・空気・機械・時代など、全ての事象と日々会話して生活しているので、周囲のみんなから独り言はいい加減に慎んでください、などと言われているのである。😢 本人はすべてを愛でているだけだし、それで一日が楽しく生活できているのだが。


 まあ、こんな先行き全く不透明な探偵?事務所に来てもらえるのやら?と思いつつも時は過ぎてゆきます。ですね

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