第?章 佐藤燕(さとうつばめ)

大きな世界

第??話 この世界に

☆佐藤徹(さとうとおる)サイド☆


俺達の...華。

彼女に赤ちゃんが宿り。

この世に生まれてきてくれた。

俺はその事がたまらなく嬉しく本当に...泣きそうだった。


あの事件。

つまり米田健が死亡した事件の後。

俺は華と第一子の娘とそして花ちゃんと華の父親と母親と一緒に暮らしていた。

みんな幸せそうにニコニコしながら第一子の(燕)を見ている。


佐藤燕(さとうつばめ)。

将来、何事も挑む様な大きな翼を広げた存在になってほしいという思いで名付けた。

これを考えたのは俺じゃない。

華である。


「可愛いわね。あなた」

「それはそうだな。食っちゃいたいぐらいだ」

「そうねぇ。でも食べちゃ駄目よ?あなた」

「それぐらい可愛いよ」

「...ふふ。私、本当に幸せだなぁ」


そう言いながら寄り添って来る華。

俺はその姿に頭で寄り添い返す。

それから生まれた我が子を見ながらあやす。


ベビーベッドも直ぐに要らなくなるんだろう。

直ぐに大きくなっていくだろうな。

そして恋人が...泣いちゃうぞ。


「あなた?なんで泣いているの?」

「ゴメン娘が結婚した時の事を考えたら渡したくないなって」

「あのね...何年後の話よ」

「悲しくなる」

「あのねぇ...気持ち悪いわよ?」

「いや。そう言うなよ華。俺は真剣だぞ」


そして俺は「あはあは」と笑う燕をゆっくりベビーベッドに戻しながら玩具で遊んであげる。

「お父ちゃんですよー!」とパパ馬鹿の様に。

何というか本当に...感動だ。


「もー。私も愛してね?徹。ベッタベタで嫉妬しちゃう」

「...当たり前だろ。お前の事も愛しているよ」

「本当だよね?嫉妬するもん」

「ハハハ。...ゴメンって」

「...うん。まあ信じているけどね」


そう言いながら居ると玄関が開いた。

それから「居たんだな」と言いながらお父さんが入って来る。

お母さんも一緒だ。

それから花ちゃんも一緒だった。


「買い物してきたの」

「そうなんだな。有難うな。花ちゃん」

「ううん。燕の為だしね。全然気にしない」


花ちゃんはビニール袋を投げ捨てる。

それから燕をみながら吸てつ反応のある手を握って離してニコニコしていた。

可愛い。

花ちゃんも絵になる。

そう思い俺はスマホを取り出した。

それから撮影をしていると花ちゃんが「もー。お兄。撮らないで」と顔を覆う。


「アハハ。笑って笑って」

「全くあなたったら」


そう言いながら苦笑する華。

俺はその華を見ながら「花も。お父さんも。お母さんも。入って入って。撮るよ」とスマホのシャッターを動かす。

するとそれを華に取り上げられる。


「当然。あなたもよ」

「いや。俺は良いよ。こういうの苦手...」

「駄目だよー逃げちゃ」

「おいおい...」


俺は強制的に連行された。

それから燕を抱えてから襖の前で撮影をする。

シャッターを自動モードに切り替えた。

そして俺達はそれぞれの顔で...愛しい妻と一緒に。

幸せな世界を撮影してから窓から外を見た。


「全くな」

「...どうしたの?」

「幸せだよ。俺」

「...それは私もよ。あなた。生涯宜しくね」

「当たり前だ」


fin?

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彼女が寝取られて周りの女子達の様子が? アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou

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