第2話 少年デイビットよ、安らかにあれ







  自分の書いた物語をどこに投稿するか?


 最初に悩んだのはここだ。


 小説投稿サイトは色々とあるものの、あれやこれや眺めて悩んでいるうちに躊躇をしてしまう。


 石橋の耐久実験が捗るってものでね、その間に異世界ものの大枠を進めつつ、平行して別ジャンルの短編を書いていたんだ。


 最初だからとコケてもよい、それでいて書きやすい題材で練習になればなんら問題ない。


 そんなわけで作者の幼少期あたりを舞台とした、現代ドラマものを試しに書いて投稿することにした……どこで投稿したんだって?


 ああ、当時知り合った先駆者に『カクヨム』を勧められたんだ。


 実際にやってみて、今ではすっかり気に入ったものだから選択として悪くはなかった。


 後にこの先駆者は、一種の詐欺をやらかして人生ハードモードになったらしいが、それは私の知ったことではない。

リアルでざまぁ系ってあるんだね? HAHAHA!


 話題が逸れたね、先の経緯があってカクヨムに登録し、実験的な試みとして書いた作品名は……『少年デイビットの選択』と題した、人生やり直し系の現代ドラマだ。


 作者の幼少期あたりの記憶を頼りに、ほんの少しでも人生がよい方向へと導こうと試みたんだ……ああ、主人公の年齢設定を幼少期にした場合、なにも出来ないことに気付いたとき既に遅し!


 とっても書き辛い! なにも出来ねえ!! ブラックジョークしか言えねえ!! 「f**k」と言っても多少許される以外にどうしようも無さすぎる!!


 そう、主人公が動かせない!


 会話劇と今はなき懐かしい風景描写でなんとか出来るものの、主人公が壊滅的になにも出来ないのだ!


 更に言えば……恥ずかしながら、どのような選択肢を選んだとしても、当時の作者の家庭環境が……人間性的な意味で、今で言えば児童相談所に通報レベルまで墜落していく運命であり、暗い影は今も……ああ、どうしようも無さすぎて、書いている身としてはまったく楽しくないのよ? HAHAHA!


 デヴィット・ボウイ氏の『changes』のようにはいかんって訳で、作品そのものも全く認知すらされず、カクヨムの洗礼を味わえただけよかったと言えばいいのだろうか?


 一番最初に失敗して学べただけ、意義があることを信じ……そして眠りについたのだ───。




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