第12話「謎の依頼篇12 騎士の生誕祭(氷緑の皇帝 」

「では、ディユンマクベス様」

「皆、良くぞこの日を迎えてくれた。

今日まで大変だったと思う。

これまでの努力を誇り、そしてディムになった事を更に実感して欲しい。

共に圀を育み、守り、豊かにしよう。

今日は硬いのは、ココまでだ。

さぁ、楽しい祝宴を始めよう。」


「あぁっ!もうっ焦ったいッ! 

今日は、お互いァントヮアジュを誘う事っ!!デァナを誘え!誘わなかったら、何か罰を喰らってもらうからなっ!」

デュインがあんな事言わなきゃ、こんなに照れ臭い思いしなくてよかったのに…。

はぁぁぁ、どうやって誘えばいいんだよっ!


『『『『『「ワァァァァア」』』』』』

「マルクス様とディメット様だぁあ!

「マルクス様もカッコいいけど、ディメット様もカッコいいよなぁ!」

「ぼくはやっぱりマルクス様かな?」

「あたし、ディメット様ぁ!」

やっぱり目立つな!あの2人‼︎

…デァナを誘う。

1,「え?嫌ですぅっ。貴方とダァジェすると無駄に目立つもの。」

地味に傷付く…ァントヮアジュでいる事が嫌、にもとれる‼︎

2,「ヴァイオラのディム達と踊るので…。」

君、ディアリェルだもんねッ‼︎でも…僕を断わる理由にしないでよ…!

はぁ、どうしよう。


「はぁ…皆、楽しそうだな…。」

「マクベス様もマルクス様の様に皆と踊られては?

マルクス様とトリスタンもダァジェしていますし、わたし達もダァジェしましょう!負けてられません!」

「.…。」

「….。」

「そうだな…ダァジェするか。」

…え⁈えぇ‼︎

いいの⁈

僕とダァジェしてくれるの⁈

デァナぁぁあ‼︎

「さぁ!マクベス様っ!!

マルクス様とトリスタンより目立ちますよっっ!派手に行きます!!」

『『「キャァァア!マクベス様ぁぁあ!」』』

ガシャン

カシャ

カシャ

あぁ‼︎

なんて無茶なお願い…。 

でも、デァナを喜ばせたい。

バサァバサァ

パシンッ

カシャ

パシンッ

「「「『ガシャッ』」」」

パシッ

「「「『『カシャン』』」」」

パシッ

「「「『ガシャッ』」」」

…デァナ‼︎なんてすらりとした手なんだ‼︎

怒った顔、困った顔、デァナはよく顔色がコロコロ変わる。

いろんな顔は見てるが、こんな華が咲いている様な笑顔は初めて見た!

「ァ ハ ハ ハ!!

マクベス様、楽しいですねっ!

ァハハハハ!!」

あぁッ‼︎

ソノ笑顔‼︎

ポカポカの笑顔だ‼︎

デァナが見せる顔でも好きな顔の1つだ!

そんなに楽しそうにしてくれるなんて!

「行きますよ!マクベス様。ァン ドゥ トヮ!!」

バサバサァア

クル クル クル

デァナなんて軽いんだ!

『『「メェベル様ぁぁぁあっ」』』

クリン

バサァバサァ 


もっとソノ顔が見たい‼︎

あぁ、そうだっ!

 

「ワァ!マクベス様っ!!ァハハハハッ!」

脇を持ってクルクル頭の上で回すとデァナは更に華の様に笑った。

『『『『「ワァァァアアア!」』』』』

「マクベス様のおかげで楽しかったです!!」

「そ、そうか…それはよかった!」

嬉しいけど照れる…!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る