第22話「ァンナの招待」

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ーーぅるさい…。

「お届け物で〜す!」

「あ''だッ!」

??

「〜〜ッ。」

 何?

「ぁ…なんか届いてたぞ。

俺が届けなきゃ、放っておくつもりだつたろ?

休みだったから届けてやったけど…さ〜!」

 あぁ、ありがとう。早く読まなないと。

ァ・デュ。

ーーソレイュが何か言いたそうにしてたけど…。

知らん。

手紙は…ァンナ…?あの女かな?


ーチェァズ・モア

お元気かしら?お約束した通り、わたくしの家に遊びに来て欲しいの。

わたくしモアにあげたい物がたくさんあるの。

ァンとエリィは来られないみたいなのよ。

モアは、来てくれるわよね?!

モアが好きな良いショコラァテを用意して待っているわ。

                 ーァンナ 


ーーぅわ、どうしよう。

ァンナ…確か、あの勢いで来られるの鬱陶しかった様な…?

招待状が脅迫状…。

ぅうん。

でも、無視も出来ない。

どうしようもない…。

行こう…。


ーーァンナはいろんな金持ちが住んでるブル街に住んでる。

道は煉瓦で舗装されていて、4輪駆動車が走っていて。

周りの脚音も違って聴こえる。

その街の建物の1つにァンナは、住んでる。

- - - - -

「…!モア様ですね。私は、ルベリェ。

ァンジェリナ様にお仕いしているボゥイです。」

 よろしく。

「こちらです。」


「モアぁぁあ!!待っていたのぉよぅ!」

ーー飛び付いて来た。

捕まってしまった。

今なら猫に捕まった鼠の気持ちが解る。

「さぁ、さぁ。こっちよ。」


「もうすぐ寒くなるでしょう?

これ着てみて!

どぉ?街で1番のクチュリェルに作らせたのぉ〜!」

 軽くていいですね。

ーー着ないけど。

「ん〜想像通り!!似合うわぁ!

…これパントとシュツゥもあるの!!合わせて着せて見せて頂戴!…ね?…ね?」

「こちらの部屋をお使い下さい。」

ーーあぁ、例の勢いで来た…。

大人しく言われた服を着る。

「ヴェルぅ〜!やっぱりそのトリコルにして正解だったわ!」

「ァンジェリナ様ご用意出来ました。」

「さぁさぁ、こっちに来て座って!」


「どぉ美味しい?」  

ーーぴりっ?

 はい。

ーー⁇?

ソレイュのと、どこか違う様な⁇

でも、わからない。

「よかった〜!このショコラァテ、有名な所と同じ作り方なのよぉ!教えてもらったの!モアの為にいろんなパティスリィを用意しているのよ〜!

!…アァッ!そう言えば、アレを渡さなくちゃ!

ルベリェ!」

「はぃ。ァンジェリナ様。」

「モアは、目立っちゃうからコレが必要だと思うの!」

ーーケープ⁇

…確かに痛いほど視線を感じる。

これなら街に溶け込めそう。

 お気遣いありがとうございます。

「あぁ〜!そうだわ!モア、何か頼みたいものはある?どんな物でも、クチュリェルに作らせるわぁ!」

ーーうぅん。

正装、別のも必要かなぁ…?

 では。夜会用のをお願いします。

「…?夜会?」

  夜に招待された時に必要です。

「…ぁあ!スヮラァね!

…えぇと…モアがアルジョンテを着たら、きっとヴェルぅ!!…でも、目立ち過ぎてしまうから〜…。」

ーーァンナに任せればいいかな。

静かにどこかの偉い猫の様に座ってショコラを飲む。

「アレがコウなって〜。全体的にはグリィよりのブロンで〜…レェスのスカァフィにココがコノ、トリコルで。ジレェはどうしようかしら?…そしてコレのパントはコウ〜!!…ねぇモア?こんな感じでどうかしら?」

ーー灰銀色のティルコート?

色の決まりはないのかな⁇

これァンナが描いたの?

…よく描けてる。

 では、これでお願いします。

「ソレは、今日着て帰ってねぇ…。立って、こっち見て…はぃ、ソコから一周クリンと回ってぇ!わぁ!やっぱりヴェルぅう!!

わたくしの考えたヴェッタメが似合うのは、モアだけよ! 

本当に嬉しいわぁ!!」

ーー例の勢いは、何かが削られる…帰ろう。

ありがとう。

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