最高の小説

夕日ゆうや

機動戦士ガンダムUC

 私にとって最高の小説は「機動戦士ガンダムUCユニコーン」です。

 これは私の言いたいことを全て詰め込んだような作品になっています。

 著者は「福井ふくい晴敏はるとし」先生で、全10巻+1巻という構成です。

 正直、最初の1~2巻は読みづらく、キャラをつかむまで時間がかかります。

 ですので活字初心者には向いていません。

 でも、後半に行くにつれて徐々に言葉の重みや伝えたいことが分かってきます。

 私は過去に様々な理不尽を経験してきました。

 いじめ、母の病気、両親の離婚、ペットの事故・後遺症、恋人からのDVなどなど。

 それらの一つを切り取っても、人を憎むには充分なワードでしょう。

 でも私は憎むのを止めました。

 バカバカしい。

 それもありますが、視野が狭くなるし、人を憎んでもこの問題は解決しないのです。

 みなが平和で、安心して過ごせる時間。

 それが幸せというのなら、私は他人の幸せを奪うほど、愚かではなかったのです。

 それなら自分が希望の光として生きて、皆を幸福していこうと想いました。

 いじめも、病気も、離婚もない最高の世界を夢みて。


 そんな私の思いがガンダムで学びました。

 アニメで学ぶってバカかよ……と想う方もいらっしゃると想います。

 それも一面としては正しいのでしょう。

 しかし、憎しみ合う結果があれと分かると、私はどうしても憎むことはできませんでした。


 憎しみ合い、傷つけ合う。それが世界というのなら、黙って従うのか?

 そんなのノーセンキュー。

 私が求めていたのはそんな世界じゃない。

 だから僕は未だに人を信じている。

 今日は無理でも明日、あさって。

 科学が進歩し、病気が治り、他者への理解が深まる。

 そんな世界を目指して。


 だから僕はガンダムを嫌いになれない。


 彼らは可能性の獣だから――。


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最高の小説 夕日ゆうや @PT03wing

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