2024/5/1 エンゼルスに現代社会の縮図がある?

 ロサンゼルス・エンゼルスのスーパースター、マイク・トラウトが膝を負傷してしまい手術することになったとか。


 これで長期離脱は決定的で、トラウトが孤軍奮闘していても中々勝てないエンゼルスは5月に入ったばかりですが、終戦と見ても差し支え無さそうです。

 ただ、終戦を認めるとしても、打つ手がないんですよね。それこそ出せそうな選手がトラウトくらい(年齢を考えると大きな見返りは難しい)でしたし、若手の有望株もほとんどおりません。

 ここ数年、毎年のように勝負に出て行って、そこそこの実績持ちを連れてくるために放出していましたからね……。

 で、そこそこの実績持ちは環境変わったせいかほぼ全滅。

 その際たる例が、ネタにすらなりつつあるレンドーンでしょうか。


 本当なら二年前くらいに大谷かトラウトをトレードに出して(あるいは両方)、プロスペクトを沢山抱えておくべきだったんでしょうけれど、それが出来ずにこうなってしまったというのは、MLBのチーム創りがある程度分かる人なら容易に想像できたことでしょう。


 で、余程の奇跡でも起きない限り(ドラフトで指名した選手が全員サイヤ人だったクラスなら)は低迷も一年や二年では済まないと見られています。

 というか、既に何年も低迷していますが。


 それこそメッツのコーエンさんみたいな超富豪がついていれば不良債権化している選手を引き受けて代償をいただく(※)、みたいな形で低迷期間を短くすることができるかもしれませんが、去年贅沢税回避のためにみみっちい解雇をしていたことからすると、それも期待できなさそうです。



 と、まあ、エンゼルスのことを考えると気が滅入ってくるわけですが、でも、何だかんだ言って社会の構図もこんなものなのかもしれません。

 レンドーンみたいな選手なら解雇できるチームもありますが、レンドーンみたいな会社や組織があったとして、それを潰せるかというとそれで路頭に迷う人も出て来るわけで色々大変なことになりますからね……


 そうなると、小手先の勝負になってきて、で、気づいたら色々とまずいものばかり積み重なってしまっていって、分断されたとか言われる社会になったとも言えそうです。勝負なんかできないですからね~。


 と考えてみると、先進国で大統領なり首相なり国家主席になりたい人が年寄りか残念な人ばかりで、若い人が会社やスポーツチームの幹部になりたがっている現状は、ある意味自然なのかもしれません(^^;)



※どういうことかというと。

A「ウチの甲選手は高額年俸だけどもう歳で動けないんだよな~。年俸負担でかいし何とかならないかな~」

B「ウチで引き取ってもいいけど、それだけ年俸高い使えない選手を引き受けるんだから、若手の乙もつけてくれよ」

A「うーん、乙は出したくないけど、甲にこれ以上年俸を払うのは嫌だなぁ。分かった、その条件でいいよ」

B「じゃあ、ウチからは毒にも薬にもならない中堅選手の丙と丁を出すからそれでトレードしよう。これで高額年俸の負担を引き受けて贅沢税を払わないといけないけど、代わりに若手有望株の乙を獲得できたから、これを育てて近い将来結果を出せる期待ができた」

A「こちらは乙を失ったけど、甲の年俸負担がなくなった。この浮いたお金で新しいFA選手と契約しよう」

ここまで単純なものでもないですが、まあ、ざっくりこんな感じです。

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