『龍泉』が輝く時

 街外れのビルの看板が輝き始める。

 看板には『本格幻想コース料理 龍泉』と書いてあった。

 その輝きを見ていた闇の中から声が聞こえた。

「おお! やっと準備が出来たか!」

「それでは入るとするか」

 声の主を含め五つの闇が玄関に入って行く。


「いらっしゃいませ! 『龍泉』にようこそ!」

 チャイナドレスに身を包んだ二人の美しい女性が迎え出た。

「コース料理の予約をした『阿修羅』他四名だが」

「『阿修羅』様お待ちしておりました、こちらが本日のコースでございます」

 美女がメニューを差し出す。


 ―――― 本日のコース ――――

 前菜 『クラーケンの酢の物』

 タン  『◎◆△★人間の若者のエキスで煮込んだシーサーペントのヒレスープ』

 主菜 『八岐大蛇のチリソース』

    『◎◆△★人間の若者の活き造り』

 主食 『◎◆△★人間の若者♀♂精液で煮込んだ九尾の狐饂飩』

    『◎◆△★人間の若者※✕脳味噌

 点心 『ワルキューレのロールケーキ◎◆△★人間の若者●=男根乗せ』


 ―――― 以上 ――――


「本日は新鮮で生きの良い素材を、わたくし達が精魂込めて仕込みをいたしました」

「素晴らしいお味に、お客様達もきっと満足なさるでしょう!」

「それでは、本日の『本格幻想コース料理』のお手伝いをわたくし『良良リョウリョウ』と…」

「わたくし『好好ハオハオ』が務めさせていただきます」

「それでは、こちらへ……」





 ご馳走様でした!

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龍の泉が輝く時 わたくし @watakushi-bun

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