良良に案内されて次の部屋に入る。中には好好が待っていた。

「こちらでは『タン』を一つ選んでいただきます」

「お決まりになりましたら、お着物をお脱ぎになってあのドアの中へ入ってください」

「入浴をして体の外側を清めてもらいます」

「どちらの介添えをご希望ですか?」


 さっきの様子だとこの店は食事だけではなく、のサービスもしてくれるらしい。

 6桁の料金はのサービスも込みのようだ。

「それじゃぁ、好好さんで!」

「かしこまりました、あちらでお待ちしております」

 そう言って好好はドアの中へ入る。

「それでは、ごゆっくり」

 と言って良良は別のドアから部屋を出る。

 さっそくメニューからタンを選ぼう!


 ―――― 本日のタン ――――

 鳳凰の巣スープ

 霊亀の卵スープ

 シーサーペントのヒレスープ

 しんのスープ

 ミノタウロスの骨スープ


 相変わらず何だかわからないが、『シーサーペントのヒレスープ』にしよう!

「決まりました! 『シーサーペントのヒレスープ』にします!」

 ドアの向こうから好好の声がする。

「かしこまりました、こちらの準備は出来ています」

「お着物をお脱ぎになりましたら、こちらへ入ってください」

 急いで服を脱ぎ、裸になるとドアの中へ入る。


 中に入るとタイル貼りの広い浴室であった。

 好好を探すと、洗面器で石鹸を泡立てていた。

 残念ながらビキニの水着を着ていたが、そのグラマラスな肉体は余すことなく表に出ていた。

「こちらの椅子にお座りください」

 言われるままに椅子に座ると、好好は自らの体全体に泡を付けて肌を擦りつけ体を洗ってくれた。

 肌に触れ合う乳房やお腹の柔らかさが心地良い……

「こちらに頭を向て目を閉じてください」

「髪の毛をお洗いいたします」

 好好の太股と乳房に頭を挟まれ、髪の毛をシャンプーされる。

 細く柔らかい指が頭皮を程よく刺激する。

 体中の泡をシャワーで洗い流す頃には、大事な所はになっていた。

 好好は細い指でをちょこっと触れて

「まだ我慢してね」

 と耳元で囁く。

 危なくしそうになるが、何とか我慢をする。

 好好は浴槽を指さし

「あちらの浴槽に浸かり、百までゆっくり数えてくださいね」

「百になるまで浴槽から出てはいけませんよ」

「あと、浴槽に入る時と出る時には、なるべくお湯を外に出さないようにしてください」

「浴槽に残ったお湯は、別な事に使いますので……」

 言われるままにゆっくりと浴槽に浸かる。

「わたくしは次の準備がございますので、これで失礼します」

 好好はそう言って浴室から出て行った。

 残念!一緒にお湯には入ってくれなかったか!

 でも、次の楽しみがあるな……

「一、二、三…………九十九、百!」

 数え終わると、お湯を溢さないように注意して浴槽から出る。

「それでは、こちらへどうぞ」


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