ブルー・ハワイ
ブルー・ハワイ
真実はランドリールームにある。それ以外は幻である。
飛行機は飛ばず 曇天にガソリンの炎上線が写る。
パラダイスは堕ちた。
ラジオは塊を吐く。べしゃべしゃと全てを食い尽くした後で。
モノリスは等しく沈黙。空洞など存在しなかったように。
全て紛い物。火を点ければ燃料になるくらいの価値しか無く。
激しい不快感に襲われて砂浜に倒れ伏す。
砂が手に、足に、目に、頬にへばりつく。
搔きむしって、それを何とか引きはがそうとする。
血と砂が混じる。固まる。
それもまた大きな炎となってこの街を飲み込むのだ。
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