第6話

脱出出来た。


「・・・」


ごめんなさい。お姉さん。


でも・・・俺も冤罪だし、相手が俺で悪かったけど、この世界で男と出来ることなんてそうそうにないから。


そして、門まで着いてしまった。


「・・・」


この国には数え切れないほどの思い出がある。


それに、今逃げたらお姫様は後に・・・


いや、もうお姫様は俺のことを信頼してないし、今はもう本当の意味で犯罪者だ。脱獄者だし。


「・・・」


行こう。

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