ミイラ取りってなんだよの話

 看病をしていたら、風邪がうつり、あっという間に病人になってしまった。こんな時、例の言葉が頭をよぎる。ミイラ取りがミイラになる。まあ、言わんとしてることは分かるんだけどさ。ふと思った。ミイラ取りってなんだよ。


 ハムナプトラ関係?それともインディージョーンズ関係?なんかねどっちも違うと思うけど、調べるのムカつくから調べないね。なんかさ、何事も調べればそれっぽい理由がさ、出てくる時代になっちゃったから、素直に調べるのが逆に勿体ないと思い始めた今日この頃です。


 というわけで、俺なりのミイラ取りについて考えてみようと思う。まあ、結局当初の予定通り、ハムナプトラらへんの話になるわけだけど、エジプトのピラミッドの奥地に眠る呪いのミイラを回収する専門の職人。それがミイラ取りだよね。ミイラってのは繊細だから乱暴に持ち出すとすぐ壊れちゃうし、呪いもあるから専門の職人がやっぱいてさ。でも道中にもファラオじゃないミイラがゴロゴロ転がってて、そいつらは襲い掛かってきてさ!そいつらに対応しているうちに自分も徐々にミイラ化が進んでいて気付くんだよね。「こいつらも元々ミイラ取りだったんだ…」って。気づいたらもう遅いよね。あっという間に包帯で巻かれてあっという間にミイラ取りがミイラになりました。とこういう話なんだけど、ここまで嘘だけど大丈夫?


 でも多分こんな感じだと思うんだよね。ミイラ取りがミイラになる。割と怖い話なんだなこうやってみると。これをね、他の人にさも本当のように話して怒られたり、笑われても責任は取らないんだけど、ついでだからもう1パターン出そうか。


 海に生息する海ミイラを網で取る職業。ミイラ漁師、またの名をミイラ取り。腐っちゃうから寒い海を常に探すミイラたちをミイラ取りたちは追いかけて、年中船旅を続けるよね。でも、たまに仲間が海に呑まれて次の日に、ミイラになった仲間がね。網にかかるんでよね。そこで思う訳よ、ミイラ取りがミイラになったって。元々は中東にあった職業なんだけど、今では日本からも出港するらしいね。江戸時代には出島でもやり取りしてたミイラが、今では市場にも出回るようなってるのは、ミイラになったミイラ取りたちのおかげかもね。どこまでも嘘だけど大丈夫?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る