初冒険と鉱床探索

第39話 冒険が始まる!

 ……


 俺はスズヤ!

 異世界で暮らす、旧チー牛顔のおっさんだ!!


 前世界での俺は、見たいな人生で有ったが、異世界に転生させられてからは、真面な人生を歩める様に成った!

 また、俺は『灰属性』と言う、魔法剣が扱える魔法使いで有る事を知り、俺のこの世界での期待感は一気に高まった!!


 だが、俺が現在持っている鋼の剣では、魔法剣を作るには適していないらしい。

 なので、魔法剣に適しているが理想らしいが、その剣を作る原材料で有る、タングステン鉱石が採掘出来るリュウガンロ鉱床は現在、魔王軍の支配下に置かれている。


 俺はリンとアス。そして大蛇のコハルを連れて、リュウガンロ鉱床に行ってタングステン鉱石を取りに行く事を決める!

 コハルはメルメーサ王国城の守り神で有るから、本来勝手な外出は出来ないが、この国の王で有るナポレンが『王国城守備と言いつつ、遊んでいる黒魔法使いが居るから、短期で無ければ問題ない…!』と、渋々の表情で許しを貰う。


 俺たち三人が冒険に出る事で、養護施設運営に問題が生じない様に、アスの代わりにメルコを子どもたちの纏め役に任せて、俺たち三人はタングステン鉱石を取りに行く!


 ☆


 俺たち三人は冒険に出る身なりを整えて、コハルが居る王国城に向う。

 俺の装備は鋼の剣、皮の盾、三角巾、皮ブーツ。


 リンの装備はウリンの杖、白ローブ、白ブーツ。

 アスの装備はウリンの杖、黒マント、黒ブーツ有る。←三人とも各色手袋を付けている(スズヤは青)


 今回は冒険初日と言う事で、リュウガンロ鉱床の現況を知るのが目的で有って、鉱石の採取まではしない。

 鉱石目前にはが必ず居るだろうし、その手前に配置されている魔物も、今までとは比べ物に成らないはずだろう!


 俺たち三人は王国城内に入ると、王国城ロビーに当たる部分にはコハルが既にいた。

 また、コハルの護衛をしているのか、コハルの側には兵士もいる。


 俺たちを見たコハルは、和やかな表情で俺たち三人に挨拶を始める。


「おはよう。スズヤたち♪」

「冒険が楽しみでつい、ロビーまで出て来ちゃった!♪」


『おはようございます! コハルさん!!』


 コハルの言葉の後。俺たち三人も、和やかな表情でコハルに挨拶をする。

 コハルは王国城守り神の割りに、守り神らしくない一面も多い。


「じゃあ、早速の前に……ねぇ、アレを持って来て!」


「はっ。分かりました。コハル様!!」


 コハルは和やかな表情でコハルの側に居た、兵士に声を掛ける。

 兵士はコハルの言葉で、礼儀正しい姿で返事をして、その後は駆け足で何処か行く?


 コハルはその表情で、俺たち三人に話し始める。


「……スズヤが以前。ナポレンちゃんに頼んだ追加の鋼の剣と、私が用意させたを持って来させるから、少し待っていてね!」


 鋼の剣は万が一の為に、予備を一本に請求した。

 俺たちの世界は基本。一日二食の世界で有るから、昼食の概念は無い。


 だが、今日は一日。冒険と言う肉体労働でも有る。 

 コハルがその辺の気を利かして、俺たち三人の食事を用意してくれたのだろう。


 さっきの兵士が戻って来て、俺たち三人に荷物を手渡しながら、澄ました表情で話し始める。


「スズヤ様! 新たな鋼の剣でございます!!」

「万が一破損した場合は、また新たに準備をいたします!!」


「あぁ、ありがとう!」


 俺は笑みを含ませながら、兵士にお礼を言う。


「リン様! こちらは糧食べんとうでございます!!」

「あなたたちは下士官では無いですが、下士官メニューで作らせて貰いました!!」


「わぁ、ありがとうございます♪」


 リンは嬉し笑顔で兵士にお礼を言いながら、バケットに入った糧食を受け取る。

 リンの表情からして、さぞかし豪華な物が入っているだろう!!


「アス様! これはナポレン王からでして……魔力の入ったアンプルです!!」

「通常で有れば、睡眠を取らない限り魔力は全回復しないのですが、このアンプルに入っている液体を飲めば、魔力が一気に全回復します!!」


「……噂には聞いていましたけど、これを手渡される事は……かなりの強敵がいる感じですね」


 アスは眉をしかめながら一人しゃべりをして、兵士からアンプルを受け取る。

 コハルが穏やかな表情で、俺たち三人に向けて話し始める。


「では、受け取る物は受け取ったし、行きましょうか?」


『はい!』


 コハルの言葉の後。俺たち三人は力強い表情で返事をする。

 遂に、俺たちは冒険を始める時で有った……


「テレポリエタ リュウガンロ鉱床!」


『バッシューン』


 コハルが魔法を唱えると、俺たち三人+コハルは瞬間移動をする。


『シュン』


「!?(汗)」


「!?(汗)」


 そして数秒足らずで、王国城からリュウガンロ鉱床。坑道入口に到着する。

 坑道入口には案の定。坑道入口を歩哨する様にゴブリンが二体いた。


 ゴブリン二体は、俺たち突然出現に依って凄く動揺をしていた。

 これは、先制攻撃を仕掛けるチャンスでも有る!!


(行き成り、ゴブリンと遭遇か!)

(だが、やるぞ!!)


「みんな! 行くぞ!!」


 俺はアス、リン、コハルに目掛けて声を発する!

 みんな、それぞれが返事を始める。


「はい!」←リン


「分かりました。スズヤさん!」←アス


「~~~♪」←コハル


 ……


「おらーー。死ねゴブリン!!」←スズヤの覇気ある掛け声


『バシュ!』


「ギャーーー」←ゴブリン(A)の断末魔


「ブランド!」←アスが目を細めながら魔法を唱える


『シュ、シュ、―――ボン!』


「グオォォーーー」←燃えるゴブリン(B)の悲鳴


『グサッ!』


「~~~♪」


 相手がゴブリンで有ったので、俺は剣でゴブリンを一撃で切り裂き、アスは『ブランド』でゴブリンを焼く。

 全身炎で回っているゴブリンに、俺は止めを素早く刺す。


 鍛錬の成果か、ものの数分でゴブリン二体を倒す!

 リンは攻撃に参加出来ないので、守りに入っていた。


 コハルは面白そうな表情で、俺とアスの戦闘を眺めていた。

 ゴブリンとの戦闘も終わり、コハルは笑顔で俺とアスに向けて話し始めた。

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