発熱

 腹痛起こしたのは金曜日。

 診察、検査は土曜日。

 その後、日曜日、月曜日と平熱でした。

 でも、体はとにかく重いし、頭痛もあるし、何より筋肉痛がひどい。

 背中や腰が痛い。しゃがんだり、力を入れたりがきつい。


 何故か、夜眠れない。


 そんな体調最悪が続いていても、各種用事いろいろあるのは誰も同じ。12月は忙しい。

 咳も熱もない限りはいつも通りを心掛けていたのです。

 発熱はかなり気にしていて日に何度も測っていました。

 36度台の平熱から上がることはありませんでした。

 ちなみに私の平熱は高め。それなのに35度台とかあって、そこは驚きましたけど。


 正直、コロナはもう頭から離れていたんです。

 お医者さんへは行きました。検査も受けました。そこでコロナの判定はなされなかったのですから。この時期のしんどさは、原因不明の腹痛の後遺症的なものだろうと考えていたのです。日にち薬で治るだろうと。変な意地もあったかもしれません。


 何の異常もなかったのに休んでいては誰かに、どこかから、怒られる、変な目で見られる。

 そんな意識もありました。


 そんなことないのに。


 もう一つ。

 何らかのことでまた倒れたとしても、出来るだけのことをやっておけば、あとは任せたと安心して寝込めると。無理は人から見てもありありでしょうが、懸命でした。


 油断だったのでしょう。

 

 誰かほかの人にうつしていないか、それはもう祈るしかありません。


 火曜日。


 寝起き、まだまだしんどい。

 夜も全然寝られないのが続いています。

 体も痛いし。


 だからといって言い訳していられない。誰に対してのそれか知りませんが、体が痛いのはこのところ寝てばかりだったからだろうと、それをほぐすためにもと日課のウォーキングへ。一週間ぶりでした。氷点下の早朝に。


 のどの痛みもあったけれど、平熱でしたしね、この時も。


 ウォーキングはもう10年以上も続けている日課。

 それをやらないのも気持ちが悪い。

 ところがどうにも体が重い。

 なんかしんどい、辛い。

 全然、楽しくない。

 体もだけれど、頭も動かない。

 引き返そうと何度考えたことか。

 それでもいつものルート、いつもの時間。

 なんかもうやっとのことで帰ってきました。


 治りきっていないんだろうなと楽観に近い考えでしたが、意地でしたね、ただそれだけ。


 思い返してみれば、判断力が鈍っていたのかもしれません。

 ひたすら毎日、辛い。

 眠れないのもね。

 それが心にまで悪影響を与えていたのかも。


 ウォーキングから帰ってきてもまだ平熱でした。

 体のしんどさはいよいよ増していきましたが。


 これはおかしい。


 さらに時を置いて。

 熱を測れば、37.5度。


 はい、アウト。

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