第6話:ボコボコにされるストロベリーのUFO
そんなことを言ってるうちに、ストロベリーが乗った超大型のUFOが迫って
くるのがハジメにも見えた。
もったいぶったように、やって来た派手なUFO。
ハジメとミンクの頭上に来た派手なUFOの豪奢な窓が開くと、 ストロベリーが
顔を出して偉そうにどなった。
「おい、ミンク、おまえなんで地球にいるんだ」
「おまえの星で大人しくしてればいいものを、出しゃばってきやがって」
「痛い目に会う前に、とっとと失せろ」
「ストロベリーさん、あなたこそお帰りなさい」
「そうじゃないと、○×△開いて大きめの大根突っ込みますよ〜」
「私がいるかぎり、侵略なんてバカなことはせせません」
「○×△って・・・」
「それって放送禁止用語じゃないか?」
「女の子がそんなこと・・・恥かしいじゃないか?」
「ハジメさん、ややこしいから黙っててくれます?」
「ねえ、ストロベリーさん、もう一度言いますよ・・・地球侵略なんて、
そんな子供の遊びみたいなことやめて、とっとと自分の星へ帰ったほうが
身のためですよ」
「ふん、ミンクおまえこそ地球侵略するつもりで来たんじゃないのか?」
「なにをおっしゃるウサギさん・・・私は社会お勉強のために地球に来たんです」
「あなたのような姑息な企みとは違います」
「生意気なこと言いやがって・・・」
「ミンク、おまえとバカなやりとりしてたって拉致があかん!!」
「このさいだから、ここで決着をつけようぜ」
「ハジメさんはどこかに隠れていてください、足手まといですから」
何もできないハジメは、すごすごとビルの陰の隠れた。
ハジメが隠れたことを確かめてからミンクは言った。
「晩ご飯までにはかたずけたいですから、とっととやりましょう」
「こしゃくな・・・小娘・・・この星をおまえの墓にしてやる」
「ストロベリーさんあなたこそUFOごと砕け散ってしまいなさい」
そう言ってミンクは上空へ飛んだ。
「えーい、撃て撃て、撃ち落とせ」
UFOから何本もビームが発射された。
「そんなへなちょこビーム、私の早さに通用するもんですか、バーカ」
ミンクは光線をすばやく、かいくぐって何体かのUFOめがけて思いっきりパンチを浴びせて回った。
「喰らいなさい!!ギガトン+テラトンパーンチ」
「ドカン!!、ズコン!!、バカン!!、ベコーン!!」
何トンもの力でパンチされた何体かのUFOは船体に大きな穴が空いてふらふら
揺れながら徐々に降ちて行った。
「やりやがったな、バカヂカラ女め・・・」
すでに地上に降りていたザクロが怒鳴った。
「大いなるストロベリー様、ここは私にお任せください」
「バカミンク、次は俺が相手だ!!」
上空にいたミンクはザクロめがけて降りて行った。
「ザコなお魚さんはひっこんでたほうがいいですよ、ザクロさん」
「黙れ・・・小娘」
地上に降りたミンクはさらに言った。
「あなたの○×△もひっぱって叩き潰してみじん切りにしてあげましょうか?」
「ふん、ほざけ、以前の俺と違うところを見せてやる」
そう言ってザクロはミンクめがけてどすどす突進してきた。
鋼鉄の塊みたいな太い腕を振り回して、ミンクにパンチを 浴びせようとしたが、
素早いミンクに、ことごとく交われた。
パンチはミンクには一発も当たらず、逆にミンクの往復ビンタとギガトンキックを まともに食らってザクロは無残にすっ飛んでいった。
「学習能力のない人」
「相変わらず手応えのない人ですね・・・弱っちくて話になりません」
「だから、ストロベリーの腰巾着なんかやってるんでしょうけど・・・」
つづく。
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