崖っぷち西州事変／忘れじのオブリージュ

【25～29】登場人物おさらい

〈崖っぷち西州事変／忘れじのオブリージュ〉

・トウ＝テン（40）

　用心棒。久鳳出身。178㎝。

　久鳳の元第四位将軍。早朝訓練によってとうとう水上歩行が可能になった。

　家族を失った孤独から死の影に取り憑かれていたが、妻が過去に残した言葉が自分の原点だったことを思い出し、生きる気力を取り戻した。

　用心棒として最後までサクに付き合おうと覚悟を決めている。

　【最新話の近況】過去の夢が情報過多

・サクナギ（15）

　薬師。西州国出身。154㎝。

　1251年前（本編未公開）に死んだ教導官ホーリーの記憶が覚醒。記憶が冴えすぎて人格まで蘇ったように見えるが、ホーリーはこんなに賢くない。過去の記憶云々より、出会ったときのことをトウ＝テンに打ち明けるほうが内心ビクビクだった。

　今が一番大事だけど〈CUBE〉にも情がある。

　【最新話の近況】今後の手順を脳内シミュレート中

・スイハ＝ヤースン（15）

　ヤースン家三男。西州国出身。165㎝。

　序盤から懐に忍ばせていた兄の手紙をやっと読むことができた。

　長兄がとんだ御法度野郎だったり、次兄から妹だと紹介された女の子が実は姪だったりと、正直なところ身内情報だけでお腹いっぱい。

　持ち前の機転でユウナギの記憶を取り戻すことに成功する。

　【最新話の近況】州都に着いてからの計画を思案中

・ナサニエル（37）

　魔道士。ヨーム王国出身。175㎝。

　目立ったことはせず療養に徹していた。

　コスの疑問に対して「胎児に記憶を植えつけることは不可能ではない」と断言できたのは自身の経験によるもの。生まれついての精霊憑きは、胎児のときから、取り憑いた精霊の記憶を夢に見ている。

　【最新話の近況】療養中

・コス（20）

　薬師。西州国出身。175㎝。

　5歳の頃、行商をしていた実の両親が土砂崩れで死亡。土砂の前で呆然としていたところを、通りすがりのヨウ＝キキに拾われた過去を持つ。

　ずっと精神的に余裕がなかったが、いざというときに頼れる大人ができたおかげで最近はかなり落ち着いており、サクとも冷静に話ができた。

　【最新話の近況】子どもができた

・チサ（19）

　主婦。西州国出身。160㎝。

　（ちょい過去話）母親についてヨウ＝キキの家を訪ねたとき、籠の中で昼寝中だったサクがたまたま人→獣に変わるところを見てしまう。チサは持っていた風呂敷でとっさにサクを隠して籠ごとコスに渡し、自分が見たものを決して誰にも言わなかった。籠の中で眠っていたサクがあまりに可愛らしかったためである。

　【最新話の近況】おめでた

・〈CUBE〉

　人工知能。母星出身。（船の全長）46㎞。

　スレイマン博士が組み上げた人工知能のうちのひとつ。宇宙を航海する移民船ハルバルディ号に搭載され、そこで生活する人類を何百年も支えてきた。

　移住先としてようやく発見した惑星の権利を巡って争い、殺し合う人類に失望していた。

　犬の献身に脳を破壊される。

　【最新話の近況】自身を精査中

・ホーリー

　教導官。ハルバルディ号出身。52㎝。

　移民船ハルバルディ号の艦長マティアス＝ベルツの愛犬。人類の移民船を何隻も崩壊させた宇宙生物・不定形知性体レダの擬態を見抜いたことで、〈CUBE〉に脳を接続され、教導官（デザイナーベビーの教育係）となる。

　墜落事故の唯一の生存者。