武神戦

刀好きの蛙

第1話 日常から非日常へ

〜天界〜


創造神("現界げんかい"も面白いが... 少し退屈になってきたな......少し刺激が欲しいところ......

"現界"を元に新しい世界でも創るか...)


創造神は虚空に手をかざすと、突如として2つ目の世界が現れた。


創造神(そうだな...この界の名は...


︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎武神界ぶしんかい . . . . . . ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎)



〜現界〜

僕は還之堅絆またのきずな。ただの高校2年生。まぁ、特徴を挙げるとするなら、少し剣道が得意なことくらい。

今日も部活終わりに友達と暗い帰り道を歩いていた。

友達は同じ剣道部の子で、小説やアニメなんかが好きらしい。


友達「俺、親の金で推しにギフト送っちゃったんだよねーw」

堅絆「はは、」




何ヶ月か前は「顔も知らない人に金捨てるやつって頭おかしいよなーw」とか言ってたのにな。気付いてるかも知れないけど、この友達は少し性格に難がある。


友達「じゃ、また明日な〜」

堅絆「うん、またね」

と、別れを告げる。


「はぁ...」とため息をつく。疲れたんじゃない。...いや、疲れたのかも知れない。

ため息をついたのは他に理由があって、それは時間のせいだった。今は高校2年の冬。

彼女もろくに出来ないまま(作らなかっただけ)、もうこんなに時間が経ってしまった。もう進路を決めなきゃいけない。


こんな事なら剣道に青春なんて捧げない方が良かったかな、なんて考えていた。




さっきの友達がすっかり見えなくなった頃、突然、目の前の空間が


その青黒い空間の狭間から、狭間と同じ色の短刀を持った男が現れた。


男「こんばんは。君が還之堅絆くん?」

堅絆「あぁ、はい。えーっと...?」

男「俺は神門みかどかける。まぁ好きに呼んでくれ。」

堅絆「神門さん...それで、要件は?」

神門「あー、単刀直入に言うと、君に一緒に来て欲しいんだ。」

堅絆「ど、どこに...?」

神門「ごめん、今追われちゃっててさ!

時間が無いんだ。強制するつもりはないけど、今の生活が嫌だったりするなら、"新しい世界"に招待しようと思って。」



絶対怪しい。これ十中八九犯罪に巻き込まれるやつじゃん。いや、確かにさっきの狭間はしっかり見たし、新しい世界に興味ないことないけど...


神門「実は俺、この世界の人間じゃないんだ。いわゆる異世界ってやつ?から来たんだよね。」

堅絆「は、?...あっ」


思わず知らない人に対して「は?」とか言っちゃった。いやそうなるって。


神門「まぁ信じないのも仕方ない。あっちでも信じない人はいるしね。」


と訳の分からないまま会話を続けてると、遠くからサイレンの音が近付いて来た。音の方を見ると、明らかに赤色灯がこちらに迫っている。

え、この人やっぱりヤバい人じゃん。


神門「あー、もう来ちゃったか。ここで君を逃す訳にはいかないしなぁ...さあ、興味ある?ない?どっち!?」

堅絆「な、なくはないけど...でも」

神門「よし、じゃあ行こう!!」

堅絆「えっちょま」


すると神門さんは短刀で空間を切り裂いた。は??どゆこと??


困惑しながら、僕と神門さんは狭間を通り抜けた。










注釈:現界→我々が住む世界のこと


ーーーーーー投稿者コメントーーーーーー

初投稿です。これから不定期にですが、このシリーズを上げていきたいと思います。

初心者ですので、暖かい目で見てくださると幸いです。誤字や1話の長さなどの指摘があれば、コメントしてくださると助かります。

拙い文ですが、ぜひとも応援よろしくお願いします。

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