第4章 「本拠地侵入」

前原はドロクロの基地はあっちだと案内してくれた。前原の言う通り、しばらく歩くと立派な大きい城があった。到着すると「ここが入口だ」と前原が案内をしてくれた。「襲われた時大丈夫だったか?どうやって逃げ出した?」と聞いた。しかし前原は「俺様を舐めるなよ。超優秀なんだからな」と具体的な脱出内容は教えてくれなかった。しばらく進むと別れ道にぶつかった。「ここから先は別れて行動しよう。なあ、持っている剣俺に貸してくれないか?この先、不安でな」と言ってきた。0時まで残り時間は3時間。別れて行動すれば片方がやられてもドロクロを止める事が出来るかもしれない。私は「分かった。別れて行動しよう。でも剣は渡せない 。不安なのは前原だけではないんだ」と言った。前原は不満そうだったが諦め別の通路へ進んで行った。私は、ドロクロの近くに行けば近づくほど敵の人数は増えると確信していた。でもココは敵の本拠地。簡単に突破出来る場所では無い。さっそく私が通路に進もうとした瞬間、警報が鳴り出した。早すぎる。頭は痛いし、前原が案内する際に走らされたのもあり体力などがまだ完全に回復出来ていない。少しでも先に進もうとブザーが響く中走って進んでいると広いホールみたいな場所に辿り着いた。その時だ、とうとう敵が追いつき私は囲まれてしまった。もう2時間しかない。先に進まなくては行けないのに..。突然、剣のさやが真っ赤になり高熱をもち始めた。もう考えている時間はない。私は強引に突破していくことにした。私が目の前の的に横に剣を振り切ったその時だ。私が剣を振った範囲が真っ赤に燃え上がり敵を跡形もなく消し去った。私は敵の後ろにある扉に向かって剣を利用しながら一直線に走り出した。扉の中に入る事に成功すると研究室のような場所に辿り着いた。恐らく、この中にある物が地球を滅ぼす原因を持っていると思ったので剣で破壊しようか迷ったがなんとなく今破壊するのは良くない気がして先に進むことにした。しばらく進むと立派な扉が見えてきた。ここにドロクロがいるのだろうか。私は扉を開いてみたが、そこにあったのはドロクロではなく1日目に私が指輪を使って転送したロボットの集団だった。私はすぐに剣を敵へ振り切ったが次から次へ何体も出てくるのでキリがなく押されて行った。レーザーに命中されてしまったら間違えなく即死だ。あと1時間しかない。早くドロクロの元へ行かなくてはならないのに。その時、何故か私の口から「燃えよ」という言葉がでてきた。その瞬間、剣が鞭のようにしなりはじめ私が振り切った瞬間周りが火の海になり敵は消えていった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る