第2章 「転送命令」

転送されてから数秒後、私の頬を何か硬いものが頬を掠った。ヒルトンは「クリステル兄弟の銃撃だ急いでみんな隠れるんだ」と叫んだ。「クリステル兄弟って何なんだ」と思ったが、今はそんな事を考えている場合ではない。我々も何か武器を手に入れなければ命が危ない。その時10m先に錆びている剣が4本ある事に気がついた。全力で走り剣を取ると私はクリステル兄弟の狙撃など気にせず彼らの元へ斬りかかりに行った。今思えば自殺行為だった。「うがっ」という言葉を発して1人は倒れた。しかし、もう1人は逃がしてしまった。逃がしてしまったのは悔しいが今はドロクロを倒すよりも今は完全な状態でドロクロの元へたどり着ける様に備えなる事の方が優先だ。先程の剣は残りは無事に残っているだろうか。剣を発見した場所に戻る途中、私はある事に気がついた。柄の部分に何か文字が彫ってある。「メリス」。あの霊の1人の名前ではないか。花柄の家紋も彫ってある。これは彼らの私物だったのだろうか。この世界の情報は大切だ。私は気になって走って戻った。戻ると残りの剣も無事残っていたが一つだけ違う点があった。元々4本あった物が私のも足して3本になっていたのだ。しかし、倒す事に夢中で本数を一瞬しか見れなかったので見間違えという事で片付けることにした。ライザ達の言っている事が正しいのなら後2日間しかない。危険だが出来たら今日中に3分の1は登ってしまいたい。私は指輪に「転送命令だ」といい金色の光に包まれながら麓にワープした。登り初めてから数分後、地面が揺れ始めた。敵だろうか。私は戦闘態勢をとったが誰も襲ってこなかった。地震だったのだろうか。ホットして、しばらく歩くと放置されていたロボットが目に入った。近くに寄り真近で見たが割と新しい物なのだろうか、状態は悪くなかった。私は気になってロボットに触れた。その瞬間ロボットは起動し始めた。そして丸い目で私を見ると赤いレーザーの様な光を放った。レーザーが当たった地面にあった石は高熱のあまり変形してしまっていた。やっぱり、そのロボットは野外に放置されているには状態が良すぎている。なぜ気づかなかったかったのだろうか。レーザーを発射しすぎてロボットの周りも熱くなっており近寄れない。一つだけ方法があるが、この手段を使えば使えば一生自分の世界に戻れないかもしれない。大好きな親や友達にも会えなくなってしまうかもしれない。でも今、この方法以外助かる方法はない。私は指輪に「転送命令だ」だと命令した。そして「了解」答えた瞬間、私はロボット目がけて指輪を投げつけた。その瞬間ロボットは金色の光と共に消えていった。私は空を見上げた。もう夜だ。私は今後戻れるのか不安のまま眠りについた。

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