これだから犬は嫌いなんだ。

「そう言われましても対応しかねかねます…」

「人の命が掛かってる可能性も高いです。どうしても対応して頂けないでしょうか?」

「我々も暇じゃないんです。高校生何だからそれくらいどうにかしなさい。」

「そうですか…」


やはり頼りにならんというか堅物と当たったっぽい。もう駄目だ。これだから国の犬…警察は…


「駄目だった。やっぱり始末するしか無いか。」

「考えが物騒すぎるよ?ね?平和平和「その平和をブチ壊して来たんだが?」

「私達どうなるの?」

「少なくともお前らの顔は覚えられた。安全は無くなる。」

「やっぱり?」

「ごめんよ……俺が招いた事だ。」

「謝らないで?私らは助けて貰った上に住む場所までやってくれてるんだから…」

「すまん…」


俺が無関係だった人間を巻き込んじまった。だが今後悔したところで変わりやしないから後悔しない。


「国外に逃げる事も視野に入れておいた方が良いだろう。」

「国外逃亡!?」

「パスポートはあるか?」

「持ってない…」

「この手は無し…か…よし、やっぱ始末するしか「本当に駄目だからね!?」

「むぅ…」

「殺しちゃ駄目だからね?」

「……どうしようかな…」

「いっそボディガードでも雇うか?」

「そうする?」

「実害出てるのに対応しない警察って一体何だろうな?」

「もう一回行ってみる?」

「それでいいでか。次だめだったら家のセキュリティ強化するか。」


そうして明日に備えて寝る事となった。


「…もう少し離れて頂いても…「やだ。」そうですか…」


そうしてシングルサイズのベッドに3人というくっそ狭い状態で寝させられた。


翌朝。

目覚めだけは早かった。

というより


「お前ら…俺をペシャンコに潰す気か?」


寝苦しさから寝れなかった。


なぜかって?


「なんでちょっとずつプレスされないといけないんだよ…」

「あはは…」

「はぁ…まあこの事に関してはもう言わないが……だからってやるんじゃない!」


俺の寝間着に変な跡が着きました。

圧力が掛かった証拠です。


「まぁとりあえず学校に行く…と詰むし理咲は別行動になる…」

「よし、学校サボるか。勉強は教えられるしそもそも既に3年の分まで頭に入ってるしな…」

「賢いんだね…」

「まぁ元々知識だけは大量に詰め込んだからな。俺の平均は51だが高い奴で見たら63あるからな。……古文は知らん。」

「古文苦手なんだね…」

「何だよあれ日本語じゃないだろ。」

「所がどっこい日本語なんですよねぇ!!」


まったく…


「じゃ勉強でも教えますか。」

「教えてくださいセンセー!」

「はーいじゃ教科書を開いてくださーい。」

「じゃ初めるぞ。」


そうして昼頃まで家で勉強を教える。

小学生の内容なんて簡単に原理とか教えとけば大体解ける。

ちなみに高校は中学の基盤が出来てないとわからないので復習が効果的だったりする。


「家にこもっても運動不足……はならないな…」

「だろうね。あの大量の筋トレグッズ達で十分だろうしね。」

「なんなら庭で日光浴もできるしな…」

「ウォーキングだって出来ちゃうし…」

「引きこもりは駄目だからな…とりあえず出るか…」


ちなみにこの後俺は奴らとは別の理由で後悔した。

家出なきゃ良かった、と。


「昼飯…ハンバーガーでも食いに行くか…」


そうしていつも通りに3人で買いに行ったとこだった。


「ワン!!」

「あっワンちゃんだ!どこからだろう?首輪ついてないから野良犬かな?」

「………」

「?」

「ワン!!」

「ギャッー!!こっち来んなァァァァ!!」


全力で塀の上に登って地の利を得る。


「頼むその犬っころ追い払ってくれ!」

「もしかして…」

「抱えるな!こっちに近づけるな!!」

「やっぱり…」


?


「そうだよ犬嫌いなんだよ!頼むマジで追い払って!!」

「そんな嫌いなんだ…」

「どうしても犬だけは無理!!」

「面白くなってきた!」

「フザケンナヨオマアッ」


注意。塀は安定性が終わってます。


「ワン!!」

「アッチョヤメピィィィィ」


見事に落ち犬が乗っかかってめっちゃ顔ペロペロされた。

…………

………

……


「やっとあの犬どっかいった…」

「お前ら後で覚えてろよ…」

「君にも苦手があるんだねえ…」

「そりゃ人間だからな…」

「とりあえず買いに行くか……」


そうしてバーガー屋にて予め注文した商品を受け取り持って帰った。


昼食後


「さーて……お前ら覚悟しろよ……」

「あの…なにそれ?」

「メタルシャワーって言うんだぁ…使い方はなぁ…」


使!!


「やめぁぁぁぁ…なにこりぇぇ……」

「力が入らないぃ…」

「やーいやーい!!」

「とりゃ!」

「ちょ!フザケぇぇぇ」


もう一本のメタルシャワーが俺に牙ならぬワイヤーが向いた。


「このぉぉ……」

「おかえしだよ!」

「ふざぁぁ……覚えてりょよぉぉぉ…」


こうして今日は散々な日だった。

ちなみにメタルシャワーは即刻ゴミ箱に捨てました。

メタルシャワーは人を駄目にします。

メタルシャワーダメゼッタイ!!


ちなみにメタルシャワー一本行方不明になりました。




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恋人が寝取られた。もう何もかもどうでも良くなった。クソが。 イカレ狂人しか書けない人 @Entech

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