読まれずに苦しむ文芸系のあなたへ自主企画のすすめ

【はじめに:活用しない手はない】


 作品がちっとも読まれない‥‥‥


 怨嗟の声で満ち満ちたカクヨム。そんなあなたも最低一回は自主企画に参加したことがあると思います。ですが、その結果は「大して読まれなかった」のではないかと想像します。


 私自身、確かにそういうイベントを一度ならず経験しました。しかし一方で極めて有意義なイベントもありました。ということから、どうやら自主企画なるもの当り外れが大きいように思います。また、おそらくはジャンルによってもかなり様相が違うのでしょう。

 

 しかしながら、自主企画は自分の作品を人に知ってもらう大変貴重な機会です。しかもクリック一つで参加できますからお手軽です。読まれずに苦しんでいる作者が活用しない手はありません。


 では、有意義な企画に出会うにはどうしたら良いのでしょう? その共通項のようなものを、ささやかな私の経験からまとめてみました。

(タイトルに文芸系と入れたのは、異世界等のメジャーなジャンルには当てはまらないと思うためです)


 ちなみにカクヨムコンの季節を意識しています。



【★は期待しない】


 まず、自主企画に参加する際の注意点として、★を期待しないことをおすすめします。すでに述べたように、自主企画は結果にばらつきが大きいだけでなく、★などどこにあるのという雰囲気が一般的でした。ここはシンプルに、読んでもらうことが目的と割り切って参加しましょう。★はその次のステップとして考えます。

(タマニクルケド)



【当り企画に出会うには】


 次に、どんな企画を選んでどうするかですが、このところカクヨムコンの影響なのか、すごい数(最大で380ぐらい)の企画がひしめいています。お目当ての企画を探すのも大変ですし、そもそも自主企画自体が埋もれていく感じです。

 なので、こうすれば良いと確定的に言えませんが、今のところお勧めの企画や心構えについて下記のように考えております。


(ここではあなたが完全に“野良”であることを想定しています)


♦おすすめの企画(読まれることに特化)♦

 A.読み合い

 B.参加作品数が

 C.ターゲットをなるべく絞っている

 D.参加の顔ぶれが、自分の作品に近い

 → B~Dを満たしていればベストかも。


♦おすすめする心構え♦

 E.読み合いでなくても自分から読みに行く



【読み合い企画でがんばる】


 Aの読み合い企画は、少なくとも主催者は読みにきます。もっとも、長編を全部は読まないでしょうけれど。しかし参加数が50にもなれば、一、二話読むだけでも結構大変になります。もちろん、あなたも他の人の長編を読むのは大変です。

 従って、読まれる確率は高いものの、この企画は諸刃の剣と言えます。

 →要するに短編向きなのです。短編ならどしどし参加しましょう。


 一方、読み合いでない企画は、誰も来ない放置プレイもあります。真相は分かりませんが、企画以外から読みに来る方もあまりいない印象でした。それこそPVすら増えないときも‥‥‥



【作品の少ない企画をねらう】


 こう考えると、どういう企画で自作が読まれるか、ある程度見当がつきます。

 一つはBの参加作品が少ない場合です。第一、少なければ作品が目立ちやすいです。第二に、たとえば参加が10以下であれば、あなたも他の作品を読む気になりませんか? 他の参加者も同じ様に考えると思います。

(作品数が多いほど賑っていて良さげな感じがしますが、読まれるかというと別のような‥‥‥)



【同好の士をさがす】


 読まれそうなケースのもう一つはC,Dで、自作と同じような志向の作品が並んでいる場合です。そういうとき、あなたは他の作品に好奇心が湧きますよね。多分、読み合いでなくても読みに来る方はいると思います。

 私としては、Aはともかく、B~Dを満たしていればかなり有意義になるのではと考えております。


 さて、心構えのEですが、これはいわゆる営業活動にも通じます。

 あなたが気になる作品を読んでハートやコメント(がより良い)を付ければ、心ある方ならば読み返してくれるでしょう。そこに集まっているのがならば、相互人脈ネットワークとして発展していくかもしれません。



【動きがなければ抜ける】


 補足ですが、数日たって動きがないと感じたら、この時期ですから抜けて次を探すのも良いでしょう。移る場合はなるべく新しい企画に入ります。いまは非常に多くの企画が立てられ、リストでもどんどん下がっていく状況ですから、古いものほど探されにくいと思われます。

(カクヨムコンが終わったら、気長にやればよいと思います)



【自分で主催する】


 最後ですが、適切な企画がなければ自分で主催するのもありでしょう。そのとき条件を上手く絞るのがきもです。参加作品が一桁~二十前後ならばよろしいのではないでしょうか。

 期間は、読み合いでなければ最短に設定します。理由は上に述べた通りで、おそらく一つの企画を二週間やるより、一週間ずつ少し趣向を変えて二つ行う方が有効と思われます。


 そして、イベントを開始したら積極的に読みに行きましょう。大抵は何らかのリアクションがあるはずです。攻めの姿勢が大切です。


  * * *



【結論】


 “読まれるための自主企画”としては大体こんなところでしょうか。ですが実は運の要素も大きいと思います。なにしろ四十万作品の中からいくつかが出会うですから‥‥‥


 あなたの良縁を祈ります。


    ―了―




♦「最期の命令」4332字 あなたの心に刺さります。

https://kakuyomu.jp/works/16817330667744486424


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