第2話 立浪学園中等部編(2)

内野が次のクラス代表になった。勿論、他の人よりは出来ると思うが有村とは比べ物にならない。放課後、内野と委員長は話あった。

「上手くやって、有村に発言させる事は出来ないだろうか」と内野は考えた。

「うーん、クラスで役割分担をしてする?」と委員長は提案した。

「ここの分野は2人でやります的な...」

「あくまでも、クラスの意見発表の代表は内野。有村には補助という形でどうかな」委員長は自慢げに俺を見た。

「でも、補助付の代表なんて見たことないよ」と僕は眉をしかめた。

「先生に本番前に言って許可が降りなかったら困るし本番で生徒会に申請すれば?ルールのページに載ってませんでしたって言ってさ」。

「よし、コレで行こう。みんなには本番直前に先生の目を盗んで説明しよう」

こうして、有村の参加計画が裏で始まったのであった。

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