第1話 立浪学園中等部編(1)

「元気にしてる?」内野達也が有村達也に話しかけてきた。

「おうよ、元気モリモリだぜ」有村はマッチョポーズをしながら言った。

サンダーズが誕生できたのは2人のおかげだと言ってもいい。チーム作りと生駒、立浪、海野は田村だが、創立メンバーの約3分の1を閉めている朝日中学校組を誘ったのは立浪学園組だった。内野と有村を嫌う人はいないと言っても過言では無い程の人格の持ち主でチーム創立時のキャプテン候補に上がっていたほどだ。

「なあ、来週の生徒総会どうする?」クラスメイトの齋藤渚が相談してきた。

「有村と一緒に元案は用意してきた。どうしても困ったら俺らが用意したのをやればいい」

「わかった!ありがとう!」渚は礼をいい帰って行った。

「生徒総会のクラスの発言のやつ今回も有村かな」内野が聞いた。

「100%ないな。前回の生徒総会で生徒会の草案を論破して潰してしまっただろ」と有村は言った。前回の生徒総会にてクラス発言の代表っとして全校の前でクラスの意見を述べた。その際、生徒会の草案を批判していき生徒会が異議を唱えても自分たちの意見を貫き通し最終的に生徒会の草案を自分たちの都合の良いルールに変えてしまったのだ。生徒会での草案は裏では8割先生の案をオリジナルにして作られている。つまり先生が作って草案と言ってもいいものなのだ。本当は先生側が発言を却下することも出来たのだが、それでは生徒総会の意味がないし集まってやっている意味が無い。有村の思惑通り先生は発言出来ず、生徒会の草案は生徒の都合のいいものに作り替えられてしまったのだ。しかし、生徒総会終了後有村が呼び出しをくらい先生からクラス代表の停止を言い渡されたのであった。

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