第5話 【ラーケーション】2日目ー地下鉄の怪

 本日は雨模様。

 降ったりやんだり降ったりやんだり。

 息子の体調はどうだろうか?

「体調は?」

「全然、オッケー!」

 良いのか悪いのか意味不だが、元気だということはわかった。

 

 さて、当初予定していた科学館と美術館であったが…。

 科学館が休館日だったので、予定のひとつだった【名古屋城】に変更。

 地下鉄鶴舞線で向かった。

 浅間町あさまちょう駅で降りればいい。


 はずだった。

「次ので降りるよー。」

 と、前もって子供たちに伝えたのだが…。

 次はではなかった。

 せん、なんとかと云う別の駅だった。


 なにかがおかしい…。


 あるはずの駅につかないと云うミステリー。

 乗り間違えたのかな?

 どうやら、どんどん離れていくので戻ることにした。

 ホームの路線地図を確認する。

「おかしいね、戻って近くの駅に降りようか。」

 来た方向へ戻る地下鉄に乗り、スマホのGマップを確認していた。

 

 次は~


 まさか‼そんな‼

 私は知らない間に、見事なトリックに引っかかっていたのである。

 音読みと訓読み。

 なるほど…。いつかミステリー小説を書くときに使おう。

 こうして私の知識の一つとなる。

(といえば、聞こえがよく綺麗にまとまる…よね?)


 こうして

 ちはや一家は無事に浅間町せんげんちょう駅で降り、名古屋城へと向かった。

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