第7話 露天風呂の思い出 🎇

 みんな~元気~!ベルだよ~


 夏休みに行った露天風呂は、最高だったなあ~。あたしの世界には、無いのよ。


 あ、でも、火山はあるから、地面から熱いお湯は噴き出しているよ!

でもねー、あんなのに入ったら、全身火傷で死んじゃうんだからね。


 その点、異世界の温泉って、ちゃあんと温度の調節もしてくれているから、安心よね。

 

 お湯だけじゃなくて、水風呂やサウナもあってびっくりしちゃった。


 でも、あたしは、川に入って体を洗ってたから、水風呂と同じか……あはははははは。





 あたしね、よく分からないことがあるのよね~


 異世界で、温泉やお風呂に入る時、裸だったり、水着を着たり、時々服を着たままのこともあるの。

 “足湯”は、服を着たまんまなのよ!




 てっきり温泉だっていうから、“足湯”に入る時、服を脱ごうとして、ソージに怒られちゃった。

 なんか、他のお客さんもクスクス笑ってるの………イヤーよね!


 でも、裸で温泉に浸かるのって、とーっても気持ちいいのよ。





 だから、あたしね~ちょっといけない子になったの……。




 

 みんなで露天風呂に入った時、そう、そう……ソージ達と一緒にね。

 メグちゃんが水着を着なさいっていうから、仕方なく着たのよ。



 本当は、温泉なんだから、水着なんか着たくなかったの。だって、お風呂に入ったり、シャワーを浴びるたりする時、水着を着る?

 普通は着ないわよね……あたしなんか、川で水浴びする時だって、裸だったわ。


 とにかく裸の方が気持ちいいって思ったの!


 あそこの露天風呂、暗かったでしょ。だから、露天風呂に入ったら、すぐに水着を脱いでたのよ。へへ、誰も気がつかないのよ!


 はじめは、大人しくしてたんだけど、そのうちに花火があがって煩くなったじゃない。


 もう嬉しくって、お風呂の真ん中で飛び上がって喜んじゃった。あの後、みんなの水着が溶けて、すぐに露天風呂を出ることになったんだけど、残念だったわ。


 あたしなんか、もう少し入っていたかったけど、メグちゃんに引っ張られて仕方なくお風呂から出たのよね~




 あの時はお酒を飲んで気持ち良かった訳じゃないの。お風呂の中で裸になれたのが嬉しかったの。

 その証拠に、その後の卓球大会で、みんなは酔っぱらってダウンしたけど、あたしは平気でみんなを部屋まで運んだでしょ!




 とにかく、お風呂は裸に限るわよね~





▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽


次回は「最初の印象」をお送ります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る