第6話 あたしの魔法 ✨

 みんな~元気!ベルだよ~


 あたしは、エルフなんだけど、魔法は得意じゃないのよね~。


 だって、あれさ~呪文みたいなのを唱えなきゃいけないじゃない?面倒なのよ。

 そんなこと言ってる間に、メガトンパンチで『どりゃあーー』って殴った方が、手っ取り早いの!


 だってさー、異世界(あたしにとっての……)には、魔法使いとか、魔人とか、怪物なんていないのよね~あたしが魔法使う意味がないのよ。



 言っておくけど、魔法が使えないわけじゃないのよ!


 手から炎だって出せるし、バリアーみたいに結界だって張れるんだから。

 もちろん、少しぐらいなら怪我だって直すヒールもできるんだからね!



 でもね、この異世界(あたしにとっての……ん!シツコイ?……もうわかる?)では、魔法よりすごいものがたくさんあるのよ!

 

 電気があれば大抵のことはできるのよ!知ってた?明るくもなるし、温かくもできるのよ!


 その電気は、いつもコンセントから補充できるのよ!魔力なんか、回復するのにどれくらいかかると思ってるの?

 

コンセントが無くてもバッテリーでいけるんだから。電気が無くなったらバッテリーを交換するだけよ。


 ほ~んと、魔力もカートリッジで、交換できれば楽よね。そしたら、魔力切れで負けるなんてことが無くなるかもね。




 もっとすごいのは、ヒールよ。こっちの世界にも、ヒール魔法があったのよ!


“病院”って言うんだって!

 魔法使いでも高度なヒールを使えるのは、いるわよ。でもね、こっちの病院っていうのは、いろんなところにあって、いっつもたくさんの人で満員なの。


 それだけ、役に立ってるという事よね!


 あたしは、魔法をあんまり使ってないの。実は、魔法のように見えるのは、妖精さん達が頑張ってくれてるのよ。


 あたしは、エルフだから身近な妖精と話ができるの。妖精だから、自然のものに限るわよ。

 例えば、草木やお花、空気や風、水や土なんていうのにも、妖精は住み着いているの。

 ソージ達には、見えないのよね~


 だから、あたしは、魔法を使うような恰好をして、その辺にいる妖精にお願いするの。

『火を燃やして』とか、『風を起こして』とかね。



 でもね、妖精よりあたしの言うことをよく聞いてくれるのが、ソージなんだ!それで、最近は魔法をあんまり使わなくてもよくなったのよ。いいでしょー✌️





▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽


次回は「露天風呂の思い出」をお送ります。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る