怖いオカンと優しいオトンとアホな僕

下水道

プロローグ

昭和50年代。


世界経済が低迷する中、日本は不況から脱出し、経済成長は安定し、若者の間ではインベーダーゲームが流行っている時に僕は生まれた。


父、敏夫…


母、富加。


僕の名前は…修。


そんなに広い部屋ではないマンションの2階に部屋を借りて親子3人すくすくと育つ修。


敏夫は建築関係の職人をし、毎日真面目に働いていた。


富加は、修の育児に追われながらも内職をし家計を助け家庭を守っていた。


敏夫が仕事から帰ってくると修は真っ先に敏夫の元に行き、甘えていた。


敏夫もそれに応え肩車をしたり抱っこしたり修を可愛がり、その姿を見て富加は微笑んだ。


修の誕生日には1年間の間に撮ったであろう8mmフィルムを3人で見る。


カタカタカタカタ…と再生される音が部屋に響き渡る。


音声はないが今となったらノスタルジックでそれもいい味を出している。


そんな幸せな3人だがひとつの歯車が狂い、それが修の人生に左右することとなった…。

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怖いオカンと優しいオトンとアホな僕 下水道 @gesuido

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