主人公の女性【朱莉】はある能力が備わっていた。相手の手に触れることで相手の気持ちが分かる能力。
男たちの隠れた素顔を心に移し、本性に思い悩みながらも、新たな出会いを大切にしていく物語。
使い道次第で、幸にも、不幸にも取れる中、その機会も相まって心を許すことのできる大切な人【光莉】と出会う。その二人の繊細な心の描写は印象的で、清廉で純情かつ淀みなく美しい。
あなたにもしその力が宿ったとしたら、いつ、どこで、どのように使いますか?
そのささやかな選択があなたの人生を決めると素直に感じたのなら、
きっとこの小説はあなたの心に響くことでしょう。