抑圧された世界に住む住民が支配者に反乱する王道展開かと思いきや、後半の作り込まれた世界観に魅入られました。是非一読下さい。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(129文字)
1万年後とはいわず、1千年後、いや百年後を想像できますか。異常気象、戦争、宗教対立、環境破壊、南北格差、人権侵害・・・・。総て、人間の傲慢さから来る悪化です。人類はカタストロフィに向かって、突っ走っているようにしか見えません。人類の叡智は、幻想でしかないのでしょうか。この作品は、カタストロフィ論の一つとして読みました。傑作です。ぜひ一読を。
言い表すのが難しいのですが、人種差別と現在の人間たちが行う様々な見るに耐えない事柄、他動物への扱いについてを未来というかたちで書いた類を見ない作品だと思います。これからも頑張ってください!