レガート王国物語ーー第二幕『白銀龍と黄金瞳を持つ二人の兄妹』

aviane

第1話 レガート王国と白銀龍の息吹 プロローグ

ここはレガート王国と呼ばれていて、少し以前には人間たちが栄えていた王国だった。盛者必衰の孤独、、、溺れていくことだ。ここは数年前、、、とある、王とその周りの人間たちが出奔したあと、途端に衰退した。みるみるうちに作物が。みるみるうちに人間たちが。

減っていく。


原因は龍。ドラゴン。

風の守り神とされていた生き物が顔を出してきたのだ。

しかし、ながら、祟り神の方の龍だった。


供物を出せ。

生贄を差し出せ。美しい黄金。美しい人間。ーー差し出せばなんとかしてくれるのか?そうだった。

龍は賢かった。ちゃんと生贄たちを差し出せばいい。そうすれば我々の息吹が水となり、風となり、土を潤すだろう。


人間たちは生きるのに必死だった。龍の差し出せと言うものはなんでも差し出した。なんなら、黄金とか宝石などの蓄えは、、元前国王たちが存分に残していってくれていたのだ。

ーードラゴンもそれを見越していたのかもしれない。




ここから、、、もはや思い出せない。

元の国など亡くなった。

コレからは龍の支配する王国となる。


一年?一カ月?龍の元に付いた神官たちが生贄を連れていく。するとどういうことか。

レガート王国だったものは土を潤す。作物も食い物も恵んでもらえた。人間たちも返してくださる。少しばかり恐ろしさのあまり頭がおかしくなってるが。


龍が主賓の王国はもう成り立ったと言っていい。


しかしながらイレギュラーが。

龍に逆らってしまった旅する二人。

黒い漆黒の鳥と赤い色の紅玉鳥。


ここから始まるのだ。新しいレガート王国物語が。

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