転生したらナックルガードだったわ~拳と何かの間に挟まれるのイイ~

ゆる弥

挟まれるのイイ

 動けないし正面しか向けない。

 何だこれ?

 俺はたしか筋トレしててダンベルが頭に落ちてきて……気がついたらここに居たんだが。


「わーっ! ここにナックルガードがあるじゃない! 私にピッタリのサイズ!」


 女の子の声が聞こえてきた。

 周りにも誰かいるみたい。

 ナックルガード? ナックルガードって拳にはめるやつだよな?


 おっ。動いた。あっ。なんかムズムズする。


「ピッタリだー! 鋼鉄のプレートがついてるー!」


 視界が動いて目が合った。


『おー。美少女じゃん! えっ!? この子が使ってくれるの!? ラッキー!』


「えっ? 喋った!」


『聞こえるの?』


「キモイ!」


 壁が目の前に迫ってきた。


『ブッ!』


 美少女の拳と壁に押しつぶされる。

 この……この感触……。


『たまらーん!』


 壁はボロボロになった。


「コレやめよーかなー?」


「いや、その攻撃力は欲しくなーい?」


 女ばかりのパーティか!


『サイコー!』


「うるさい!」


 また壁に叩きつけられ。


『プギャー! 気持ちー!』

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転生したらナックルガードだったわ~拳と何かの間に挟まれるのイイ~ ゆる弥 @yuruya

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