何かの瀬戸際まで追い詰められた時、人は本性を現すのだと思う。ならば、今ここで人生を終えると自ら決めた二人は何の化身だろう。エゴか。狂気か。この世界に存在するありとあらゆる歪みそのものかも知れない。でも、私は思う。もしも最期の時を共にしてくれるような伴侶に現実巡り合えたなら、過程はどうあれ、それは幸運ではないかと。何故なら、愛ほど純粋な闇は他にないからだ。