企画から来ました。
久秀の信念の強さや我が道を行く生き方は、美意識が何よりも大切で、それを踏みにじられることに激しい怒りを覚えます。
一方で当時の僧侶の堕落ぶりや、信長のような「茶の湯」を政治利用する姿勢は鋭く批判しています。権力に屈せず、自分の信念を貫く久秀の姿は、時に周囲から歪んで見えますが、それは彼なりの真っ直ぐさの表れとも言えます。
ギャグも交えつつ、テアニンとの掛け合いで久秀の個性が存分に発揮されており、破天荒だけれど魅力的な人物像が浮かび上がります。異世界転生ものでありながら、しっかりと戦国武将の実像に迫ろうとしている点が興味深い作品だと感じました。
※一章の途中までのレビューです。
まず読ませていただいて面白いと感じたのが、タイトルにもある『悪役令嬢・松永久子は茶が飲みたい!』という部分。
パッと見だと「あぁ、悪役令嬢に転生するんだな」と受け取ってしまうところですが、その本質は【性転換】のスキルによって性別を使い分けるところにあります。
一見派手なスキルは会得していませんが、状況に応じて『久秀』と『久子』を切り替え、知略の限りを尽くす様は、何物にも代えがたいカタルシスを生むことでしょう。
さらに会得したスキルの中には、あの有名武将のスキルがあったりと、夢の共演が見れたり……?
まだまだ途中ですが、読めば読むほど続きが気になる作品です。
日々に彩を添えること請け合いの御作、手に取ってみてはいかがでしょう?
とにかくいい意味で意表をついてくる作品です。
主人公は戦国武将・松永久秀! 織田信長関連の作品では、ほぼ例外なく外道なトリックスター、悪辣な策士、裏切りの常習犯として描かれる男です。
そんな危ない男が異世界転生してしまったら?
あげく、女神の力で特殊な技能を得てしまったら?
そんなもん、飛んだ先の異世界が阿鼻叫喚の世界を呼び起こしてしまうでしょう。
それでいて、女神との漫才などで笑いを取りに来るなど、緩急のある作品に仕上がっています。
まだ第1章が終わったばかりなので、まだまだこれからが楽しみな作品です!