第2話 another day【食レポロケ】
D「いやー今日のロケはスムーズだったなー。おい、AD、なかなか段取り良くなったな」
僕「あ、ありがとうございます」
今日は朝から情報番組の食レポロケでタレントさんとマネージャーさんメイクさんと僕とDとカメラさん助手さんの少人数で何件もお店を回った。ギリギリのスケジュールだったけど何とか回りきれた。
「お疲れしたー」とタレントさんたちもお帰りになり。
さあ我々も徹収しようと思ったら、Dが「よし、じゃあ最初に行った店のブツ撮りするから行くぞ」と言い出した。
僕「え、あのお店にもう一度行くんですか?」
D「当たり前だろ、箸で持つアップとか肉が焼けるとことかブツ撮りしなきゃだろうがよ」
そういえば、確かにそういう画って見たことある。
D「まさか、スケジュールで押さえてないのかよ」
僕「すいやせん💦、それにあのお店はさっきも混雑時に無理矢理協力してもらって、店主さん機嫌悪くて、もう一回なんてとても言えないですよ……」
D「それを何とかするのがADだろ💢、まったくよ」
どうしよう、どうしよう、あ、そうだ!
「リスケします」
D「何だよリスケって、今日撮んなきゃなんだぞ」
僕「は、はい」
僕は頑張って粘り強くリスケした。
みんなのリスケを分けてもらってリスケ玉を作れそうなくらい……。
そしたらまた現れた❗️
キラキラリーン✨
女神だ。
👸「わたしはあなたに助けられたリスケ。お困りごとを解決して差し上げますわ。リスケル、リスケル、リルリルルー🪄」
魔法は効いた。
なんと、そのお店まで行ったら、店主さんが出てきて、急に僕に1日だけ店長を任されて欲しいと頼んできたのだ。どうやら、べつでドキュメンタリー撮影中で、弟子に店を任せるシーンなのに弟子がばっくれてしまい困っていたらしい。
店長を任された僕はやりたい放題でもちろんブツドリもスムーズにいった。
ほんとうに助かった。
リスケの女神にもお礼に食べてもらおうと思ったらもういなくなってしまっていた。
僕は僕の胃袋にバミった。
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