第6話:妊娠までするのか?、ガイノイドなのに?

生まれ変わったレプリスと本格的な生活がはじまった。

まるで新婚さんのような甘くてラブラブな生活。


もう人間の女性を探そうなんて気にならない。

子供もいらない。

レプリスがいてくれたら、それでいい。


で新しい体になってまず驚いたのが、なんとレプリスは普通に俺と一緒に

ご飯を食べるってこと。

まるで人間の女と変わんない。

おまけにモノを食べるくらいだからちゃんと消化もして排泄もする。


そしてセックスだって普通にでっきちゃうときてる。

確かに脳殻だけの時とは俺の生活環境がガラリと変わった。


俺はガイノイドについて何も知らなかった。

まあいいこれから一緒の生活するにつれレプリスのことを知っていけば

いいことなんだけど・・・。


でもって俺はレプリスに感謝された。


「ありがとう、将暉  ・・・はい約束」


そう言ってレプリスは俺をハグしておまけにクチビルにチュってした。


「えっ?えっ?・・・なに急に」


「私の脳殻救い出しに来てくれたらハグとチューしてあげるって言った

でしょ?」


「あ〜忘れてたわ」


どこへでも行ける体になったレプリスを連れて俺は外にデートにでかける

ようになった。


映画館に、遊園地、水族館・・・美味いものも食べに行った。


朝はレプリスに起こされてハグとチューされて会社に出かけて行った、

充実していた・・・ただ一つを除いては・・・。


相変わらずレプリスからスマホを通して仕事の邪魔をされていた。


スマホを取らないと帰ってからめちゃ起こる、スネる、ダダこねる。

何度言っても会社にかけてくる。


《将暉〜今なにしてるの?》


からはじまる・・・。


「仕事に決まってるだろ」

「毎日、毎日よく飽きないな」


《仕事って言ってながら浮気なんかしてるんじゃないでしょうね》


「するか、そんなこと真面目に働いてんだよこっちは」

「もうさ、おとなしくしててくれないか?いい子だから」

「かけてくるなよ」


《冷たくない?》


「僕は暑い男だよ・・・燃えてるよ、触ると火傷するぞ」


《うんうん・・・してみたい、火傷》

《そうだ・・・いつでもできるよ、エッチ》


「まじで言ってる?・・・・」


《まじまじ・・・だから早く帰ってきて》


「していいのか?」


《いいよ、ちゃんとお風呂に入って綺麗にしとくから、だから早く帰ってきて》


「分かった・・・今日、早引きするわ」


ってことで俺は、慌てないでスピード違反して一目散にレジデンスに帰った。


「ただいま〜」


って帰るとレプリスがすぐ抱きついてきて僕の手を引っ張ってベッドの

部屋に連れて行った。


「ようやくエッチできるようになったから・・・」


「ようやくって?・・・俺はてっきりレプリスはそういうこと嫌いなのか

って思ってた」

「だから誘っちゃ悪いかと思って・・・」


「そんなことないよ・・・ずっと将暉としたかったもん」


「え?じゃ〜なんで今まで、したいって言わなかったの?」


「うん、生理だったから・・・人間の女性の生理とは違うけどね・・・ 」


「生理?・・・・生理って?」


「いいから・・・来て将暉・・・」


「ちょっと待て・・・生理ってなんだよ、それ?」

「子供も産めないのになんで生理になんかなるんだよ」


「いいから・・・」


「まさか?妊娠までするのか?」

「そこまで行ったらもうガイノイドの領域超えてるじゃん」


「もう、ごちゃごちゃ言わないっ!!するの、しないの?どっち?」


「ま、まじでか?・・・妊娠するのか?・・・ガイノイドが?」

「ちょ、ちょい待ってな」


「俺今からコンドーム買ってくるわ」


END.

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目覚めのレプリス。 猫野 尻尾 @amanotenshi

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