足音

紫閻-sien-

《夜道に響くハイヒールの音》

後ろに聞こえるハイヒールの音を気にしながら歩く

帰宅途中のサラリーマン


夜で静かな住宅街だからだろうか よく響く音だ

どんな人か気になり 顔が見たくなってきた


(よし 次の街灯に行ったら顔を見てやろう)

そう思い 少し足早に歩を進める


後ろの足音も心なしか足早になっている


街灯まであと少しというところで

何かが 街灯の下にいることに気づく (ん?犬かな?猫かな)


そう思いながら街灯の下にたどり着いた男は驚愕する


そこに居たのは 腰から上だけの女

「やっと見つけた 」 女はそう言った


そうは言われたが男にとっては見たことの無い女


(ということは? まさか・・・)


嫌な予感がし ゆっくりと男が振り返ると・・・

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足音 紫閻-sien- @sien702

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