地獄をみた

亀の背中に住まう平和な人々。
そんな日常風景の一幕が、ある日突然崩壊したら。

たったひとつ。
たったひとつのミスが、失言が、取り返しのできないことにつながることも。

主人公の悔恨が胸に刺さるようです。

隊長の言葉、おばさんの言葉、同僚の視線。
子どもだからと許されない、死ぬことで償いなんてさせてもらえない、そんな人生を思うと地獄のよう。

地獄のような現実が、アスピドケロンのげっぷと一緒に宙に消えてしまえれば良かったのにね。