七浴目『知らなくてもいい事』

私には

色々と教えてくれる

血の繋がっていない

お兄ちゃんがいる


とても聞き上手なので

私はうっかり、普通

他人には言わないような事を

話してしまう


ある時尋ねてみると、

「縛って欲しかったら

俺、勉強するからね」

と彼は言った。


恋人が後ろの穴に

興味を持った時などは

私はとても怖くなって

相談すると、熱心に

調べてくれたようだった。


工程を詳しく説明した後、

「手伝ってあげるよ」

と優しく言った。


残念ながら、どれも

経験する事は無かったけれど

時々お兄ちゃんの言葉を

思い出す。


人間は貪欲なので

知ってしまえば

後には戻れないのだ。



     Fin.





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る