書けないときは書けないよねって話

ぐうっとお腹が鳴る。私は今空腹らしい。空腹じゃなくても、今は過食期に入っていて信じられないくらい食べるんだけれど、とりあえず現在は空腹だ。


夜遅くまで起きて、アイデアをひねり出そうとしている。現状、アイデア自体はあるけれど、解像度が低いので書けないというのが正しい状態なんだろうな、と自己分析した。


このくるっとしてぽんも書くのが難しい。言葉が出てこないのだ。私の中で、言葉が枯渇している気がする。そのくせ大して読めない。観ることは出来るから観ているけれど、自分の中に浸透していっている気がしないのだ。


ここまでまるで書けない時期というのは珍しい気がする。実は今書いている作品は、いったん寝かせることにした。切り売りがしんどいというより、私は病気をしながらなんとなく生きてきて、病気の結果小説に昇華させようと思うような経験をしたわけだけれど、これを切り売りするためには、病気と面と向かって対峙しなければならないことだな、と気づいたというか。


まだ病気と面と向かって対峙するのはしんどい。私は双極性障害という病気に折り合いをきちんとつけたわけでもなく、克服したわけでもないのだ。現在進行形で、元に戻りたいと願っているし、折り合いとかじゃなくて元気になりたい。なんなら自分が病気だと認めたくもないくらいだ。


なんでこんなデバフ……と何度も思った。私、デバフ要らないくらいに最弱だったのに。何にもなくても人生はハードモードだから、それに加えてデバフなんて要らない。なんだよ、常に毒状態みたいな体調は。


そういう気持ちでいるから、自分に近いことを小説にするのはまだ辛い。短編なら細かいことをすっ飛ばしていけるけれど、長編はそういう細かいところもきちんとしなければならない。長編ではまだ出来ないと悟った。


頑張ろうとは思っている。2月は無理でも3月の〆切には間に合わせてきちんと出したい。チャンスは自分でつかみにいかなければ、転がってこない。私は今、無為な時間を過ごしていると思いたくないから、とりあえず書けるものを書いている。


それだけだ。前を向くことは難しいけれど、後ろ向きに生きるのもいやだ。私は後ろ向きに生きてきた。もう勘弁してほしい。せめて、足下を見ながらでもいいから一歩先を見て歩きたい。これが私の精一杯の前向きだ。


つまらないけれど、年末だからいいよね。上を見るのは結構疲れる。足下を見ながら、一歩先。それで十分前向きだと思おう。私はきっと、そうやって先へ進んでいく。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る