悪役の演じ方(仮)
3カメ
プロローグ・舞台
俺は子供の時から舞台に立っている役者さんたちを見るのが好きだったし、
憧れていた。
時は経ち、魔法学校をそれなりの成績で卒業することができた俺は、
今まで憧れていた役者になるべく「初心者大歓迎」と募集用紙に書かれていた
劇団に入った。
劇団では毎日の練習が大変だったが、憧れている舞台に立てることは練習の励みになった。
そして、役を初めて取ることができた。
お客さんは全然いなかったけれどとても嬉しかった。
最初は脇役でもいいと思っていたがずっと脇役しかやっていなかったので、
だんだんもっといい役をやりたいという気持ちが湧いてきた。
でも、頑張っても頑張ってもいい役は取れなかった。更にお客さんからブーイングまで来たのだ。
それでも、自分なりに頑張って役に打ち込んでいたがブーイングが増えるばかりでだんだん苦しくなったので劇団を辞めた。
幸い、やめてすぐに仕事を見つけることができた。
また、俺でも倒せるようなモンスターの素材集めの依頼もやって、ほそぼそと暮らしていた。このまま生活して死んでいってもいいかなと考えるようになった。
ある日、いつものように薬草を取っているとめっちゃ怪しい知らない人に声をかけられた。
「君に一つ仕事を頼みたい。」
「何でしょう。」
「悪役を演じてほしいんだ。」
「どうしてですか?」
こいつは一体何を考えているんだ…
「昔は魔王がいたので国同士が協力しあっていた。だが今は国同士が領土を広げ権力をより多く持とうと無駄に戦い争っている。なぜなら、この世界の文明すべてを崩壊されられるような脅威がいないからだ。優秀な魔法使いや剣士は国に仕え、外国と戦っている。これでは戦乱だった頃の世界と一緒だ。そこで、私は思いついたのだ。
私自身が魔王のような存在となり、国同士が協力し合うようにそむければいいのだと。」
「言われてみればそうと言えなくもないですけど…。」
これやばい人だ。今すぐに逃げたいし、断りたい。
ていうか、どうやったらこんな思考になるんだよ。
「そうだろう。そこで君には私の仲間になって悪役を演じてほしいんだ。昔は劇団に入っていたんだろう?」
「でも、そんなことを言われても俺にはそこまでの力はありません。」
逃げよう。ガチで断ろう。無理ですって言おう。
「君に否定する権利があると思うのかい?YESかハイで答えてもらわなくっちゃ。
力がなくても大丈夫だ。これから鍛えればいいのだから。」
いつの間にか剣を首筋に当てられて拘束されていた。こいつ思考を読んだのか?
最初話しかけられたときは道案内ぐらいだと思っていたのに。
YESって言わないとガチで死ぬ。
こいつから出る殺気がやばい。
もう夢はないけどこんなところでは死にたくないなぁ。あーあ、もっと強ければな。今更後悔しても仕方ないかぁ。はは
「…YES…。」
「快い返事をありがとう。シーヴァー・リーヴスくん。」
「…。」
意識がなくなった。
■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■
初投稿の作品なので、読みにくいかもしれません。
頑張って読んでください。
ぼちぼち更新していきます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます