葛城(かずらじろ)の姫は鉄(くろがね)の騎士に頬を紅葉(あから)めて

星月小夜歌

0. はじまりはじまり

 むかしむかし……ではなく立成20年度。

 つまり現代真っ只中ですね。

 空の宮市にある星花女子学園の高等部1年1組に、2人の女の子がおりました。

 1人は、まるで偉大な女王を目指すお姫様のように、格好いい生徒会長を目指す女の子。

 もう1人は、まるで厚い鎧で自らを守る騎士のように、心に鎧を纏い自らを守る女の子。

 2人はまるで、葛が絡む城に住まうお姫様と、お姫様に仕えるくろがねの騎士……のように見えませんか?

 これから始まりますは、そんな2人の女の子が心を通わせ本当のお姫様と騎士のように愛しあうようになるまでの物語。

 どうか、おとぎ話を読むかのように暖かい気持ちでこの物語をお楽しみくださいな。


 ……ほんとにおとぎ話みたいになるんですかね?

 何やら学園が騒がしいですね。

 冒頭からこれでは、先が思いやられますねぇ。

 

 それでは、星花女子学園14番目の物語が1篇。


 『葛城かずらじろの姫はくろがねの騎士に頬を紅葉あからめて』


 はじまりはじまり。

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