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子供たちが寝静まったところで大人は作戦会議を始めた。夜がしんどい歳になったとき子祖母ちゃんには寝ていただいて、いちおう親業をやっている三人で侃侃諤諤の議論が始まった。
「そっか、『悪魔のオモチャ箱』はなにをドロップするかわかんねっか」
「んだ。もうちょっと対象年齢の低いオモチャをドロップしてもらわないと、光へのプレゼントにはなんねっし……人生ゲームは虻川が持ってってしまったし」
「え、虻川も『悪魔のオモチャ箱』討伐やってらんだか?」
俺は頷いた。あかりはため息をひとつつくと、最近バッサリ切った髪をチョシマシした。
「人生ゲーム、わかばちゃんなら遊べたのにね」
「まあしょうがない……とりあえず中古屋サ、きょうドロップしたオモチャ売りに行って、そこで少しなにかしら探してみるべし」
「それなら善は急げだ。万SAI堂、いまも24時間営業でやってらよ」
というわけで姉貴の車で万SAI堂に向かうことにした。なお万SAI堂というのは以前ちらっと出てきたと思うが、秋田市と大曲にあるクソデカリサイクルショップである。あかりの父さんが足繫く通ってゲームを仕入れていたところだ。
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