現代ダンジョン × リアリティ

現代ダンジョンもの このジャンルの醍醐味ってなんだろう。

と、考えたときに自分が最初に思いつくのは、リアリティ、というものです。


もし現代に本当にダンジョンなんていうファンタジーな物が出現したら、
『その社会はこうなるんじゃないか? あんな事件やこんな事件が起こるのでは?』
というものですね。


じゃあその、変化した社会、というものを描くときに、何を軸にすればより鮮烈に描ける?

例えば最近流行の『配信系』もその有力な一つです。
では、この作品の場合は何か?

アウトロー これです。
ダンジョンにまつわるルールや法律を掻い潜って生きる者が軸になります。
ここが作品の斬新さです。

彼らは『法の外に居る者』
変化した社会の輪郭をなぞる者、とも言い換えることができます。

彼らの行動の一つ一つが、その社会の決まり事の、やっていいことと、ダメなことの境界線を描き出します。
その結果として、彼らの行動を体験する読者に肌感覚でリアリティを伝えてくるわけです。

アウトロー目線で描く、新感覚のダンジョンもの。
是非、体験してみてください。

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