第8話 初めてだけど痛くない

 わたしはもう自宅警備員じゃないし、オーリィのこと養ってあげなくちゃだし、まぁだいたい週に4日ほどは、冒険者として仕事をするようになっていた。



 わたしをパーティーに入れてくれた黒髪が似合うイケメンのロルカ兄さん。

 ロルカのジョブは射手アーチャー。後衛の弓使い。


 あと、髭のダンディな僧侶おじさまと、イカつい脇毛モッサリのフェロモン戦士姐さんに、そしてロリ魔女のわたし。


 ロルカは少し中性的な印象もあったけど、意外にたくましかった。

 上半身裸になって矢を射っていた。

 彫刻のように美しいその肉体美に、つい見惚れてしまう。


 このパパ活嬢のメイベルの身体だったもの。

 以前は何度もロルカ自身の矢に貫かれたなんて思うと……ああ。うずうずしちゃう。



 少し遠出をして泊まりになり、キャンプすることもあった。


 そのたび、わたしは……ムラムラしてしまい、大胆にもロルカの寝床に潜り込んだりなんてしちゃうとか♡


 可愛いメイベルとなったわたしだもの、ロルカだってまんざらでもないと思う。

 ほら、ロルカ兄さんだって起動させちゃってるじゃない♡


 パーティーの仲間が近くで寝てるところ、コッソリと夜這いなんか。

 ドキドキして、めっちゃコーフン!

 どうにも漏れそうになる声を必死で押し殺さなくなっちゃったりするのがまた♡


 泊まりでキャンプになるたび、ロルカと──ロルカ兄さんにわたしの初めてをあげちゃった♡


 兄さんは優しいし、慣れていて、わたしのして欲しいことが分かっているようだった。

 それだけではなく、わたしの知らなかったことまで。

 あ、ちょ、そんな、そこトントンされると……ヤバい……んんっ、す、すごいいいッ!♡♡


 びっくりするくらい気持ち良くって、幸せな気分に包まれていた。

 わたし、初めてなのに。


 このメイベルの身体は既に、そういうのを覚えていて、わたしはすっかりハマっていた。

 兄さん兄さん、ロルカ兄さん、もっとわたしを包んで、貫いて♡


 またすごい性癖革命が爆誕していた。わたし、世界わかった!

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