第7話 パワーイジリング

 日が暮れるころ、わたしはオーリィとるんるんお出かけ。


 たまには少し高級な宿になんて泊っちゃっても良いわよね。浴槽も大きいし、ベッドなんかも大きく、ふかふかだった。


 玩具もいっぱいあったり♡ うへへ……。


 わたしはオーリィをひっくり返ったカエルのような情けないかっこにし、動けないよう手足を拘束しつつ言った。


「キミの体中、隅々まで洗ってあげるね♡ ……気持ちい、い気持ちいい♡」


 でも、一番欲しいであろうところだけは、何もしないの♡


 派手にクチュクチュといらやしい音を立てて、熱い舌を使った。

 そんなわたしの焦らしに、次第にたまりかねたオーリィは言った。

「イキたいイキたいイキたい! イカせて! 出させてよおおおッ!」


 そう、その顔! すごいコーフンして大すき♡ キュンキュンするうう♡


 ねっとりと舌と舌を絡ませてたが、一時中断して言った。


「あと3日、出さずに我慢したら、ここをね、じっくり時間掛けて舐めてあげるわよ♡ どうする?」


 たまらずオーリィは言った。

「も、ももう手でもいいからッ!」

 

 オーリィの顔を、わたしの胸の中にぎゅむっと抱き、たっぷりと頭を撫でてあげる。

 なでなーで♡ なでなでなーで♡

 

「ふうん。じゃ、あと3日がんばろっか。うふふ♡」


 すっごく捗っちゃう♡


 けど、このメイベルの身体の下の口は、オーリィのキノコを食べたがってうずうずしていた。



「でも、お姉ちゃん……こんなこと姉弟同士でなんて、後ろめたいよ。やっぱりいけないことだって気が付いて……友だちと話してたらさ……」


「そうね。だからほどほどまでにしてるんじゃない。キミが最後まで致したいというなら、わたしは構わないよ? どう? してみる?♡」


「そ、そそこまでさすがに! ま、まずいよ……」


「でもこんなムクムクさせちゃってるのはなんなのかしら? ほら、ほーら、こんなにさせちゃって♡ うふふ。なんだったら、そのお友だちも連れてきてもいいのよ♡」


 悩めるオーリィ、すっごくかわいい♡


 でも、ああ……したい! したい! 

 でもそこは血の繋がった姉弟。それが出来なくて、モンモンとしてわたしすっかり焦れちゃうけど、でもそれがイイ! たまらん! 


 わたしはどうやら──拒絶することで、欲望を燃え上がらせる禁忌という、そんな性癖革命が起こってしまったらしい。

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