第5話

 ステータスを開いて、僕はステータスを見ていると、謎の女性の声からステータスの説明が始まり、最初はレベルの話から行なわれていく。


 「レベルとは存在としての格の事なんだ。レベルが高ければそれだけ存在として強くなる。だから、レベル1の人とレベル2の人が戦えば、どちらが勝つと思う?」


 「それだったら、レベル2の人が勝つんでしょ?さっきの話だとさ。」


 「うん、正解だよ。でもね、それは才能や魔法、装備アイテムで覆せるくらいの差なんだけどね。」


 「一つ上のレベルの相手になら勝てるくらいじゃないと、ゲームとして成り立たないでしょ?」


 才能や魔法、装備が同じくらいだと勝てないって事でもあるんだろうな。レベルは大事な事なのは分かった。


 「そうだね。才能だけじゃなく、魔法や装備アイテムも重要って話だよ。でも、レベル差が2つあると勝つのが難しくなるんだけどね。」


 「2つもレベルが上だと、そこまで変わるの?」


 「うん、変わる。それだけレベルが大事だと分かってね。」


 「分かった。」


 そこまで差が出来るとなると、かなりゲーム難易度が高そうだ。


 「分かったなら次はレベルアップの方法だ。かなり重要だからね。その方法はね。何かを達成する事、だよ!」


 「何か?それって何をすれば良いの?」


 レベルアップに必要な重要な部分が分からない。その何かをしっかりと教えて欲しい。


 「人それぞれなんだよ。自分よりも強い魔物を倒した人がレベルアップしても、同じ様に自分よりも強い魔物を倒してレベルアップしなかった人もいる。鍛治士が今までよりも良い武器を作ってレベルアップをする事もある。本当に人それぞれなんだ。」


 何をすれば良いとか、どうすれば良いとか、具体的には分からないけど、兎に角自分に出来る事をしていれば、その内レベルアップしているって事なのか?


 「好きにゲームをしていれば良いの、かな?」


 「まあ、それが良いよ。本当に分からないからね。誰からも分かるほどの偉業を達成すればレベルアップは確実に出来ると思うよ。それほどの事ならレベルアップには充分だしね。」


 誰からも分かるほどの偉業の達成って、かなり難しい事だろう。よっぽどの何かが起こらないと無理だと分かる。


 「ここからが特に重要だよ。聞いてね!」


 「まだあるの?」


 「うん!それはね、神に祈りを捧げる事だよ!レベル10以下の下位存在は上位存在に祈りを捧げてレベルアップの承認を得る必要があるんだ!」


 「上位存在に祈りを捧げる。それって、どんな神でも良いの?」


 祈りを捧げちゃ駄目な神や上位存在が居て、それを祈ったらいけないとかあったら大変だ。


 「うん、そうだよ。アオイくんには幸運の女神ティアが良いと思うな!加護も幸運だしね!!」


 「その幸運の女神に祈って大丈夫なのか、それとその祈りを捧げる場所の指定があったりするのか、その二つの質問に答えてから決める。」


 「幸運の女神ティアは善神だから大丈夫だよ!祈りを捧げる場所は教会だね。祈りを捧げる専用の場所で祈りを捧げると良いよ。神の信徒になれば、その神の象徴に祈れば何処でも祈れるけどね!出来れば、アオイくんには幸運の女神ティアの信徒になって欲しいかな?」


 善神が居るのなら悪神とかも居るんだろうな。それと祈りを捧げるのは教会か。レベルアップしているのかの確認に毎回行くのも面倒くさそうだ。でも、信徒になるのもな。何かデメリットがあるかも知れない。


 「その信徒になるとデメリットってあるの?」


 「デメリット?信徒が祈る神以外に祈ってもレベルアップしないくらいかな。」


 デメリットはそれほど大きくはないみたいだな。何か、隠されているデメリットはあるかも知れないけど。


 「じゃあ、メリットの方は?」


 何処でも祈りを捧げられる以外にもあるのなら聞いて置きたい。


 「何処でも祈りを捧げられる他には幸運に補正が掛かるよ。アオイくんは加護幸運を持ってるから、それにも補正が掛かるからオススメだよ!信徒になるだけで良いんだからお得だね!」


 「二重に幸運の補正が掛かるならお得だよね。信徒になろうかな。毎回教会に行くのは面倒だし。それで何処で信徒になれるの?」


 「なってくれるんだね!!ならすぐなろう!幸運の女神ティアに祈るんだ!!姿を知らなくても通じるからね!!ほら、早く!!祈ろう!!」


 圧を掛けて言われると引いてしまうが、気にせずに幸運の女神ティアに祈りを捧げた。


 すると、目の前にウインドウが表示され、幸運の女神ティアの信徒になりますか?と表示される。


 【はい】を選択すると、次は称号を獲得しました。とウインドウに表示される。


 「なれたみたいだけど、称号も得られたよ?」


 幸運の女神ティアの信徒になり、更に何かの称号を獲得した事を伝えた時に、謎の女性の声が叫び出す。


 「おおおお!!!!!可愛い男の娘が私の信徒になったぞぉおおおおおお!!!!!うひゃほうぅ!!!!!」


 謎の女性の声が凄い高いテンションで騒ぎ出した事に戸惑いを隠せない。だけど、聞き捨てならない事を言っていた。


 この謎の女性の声は幸運の女神ティアなのでは無いかと思われる。幸運の女神ティアなのかを聞きたいが、謎の女性の声は先ほどからテンションを上げて、音声の向こう側で舞い上がっている様に思う。


 声が落ち着くのを待ちながら、その間に先ほど獲得した称号の確認を行なっていく。


【幸運の女神ティアの信徒】

幸運の女神ティアの信徒になった証

幸運補正(微)

【初めての信徒】

アナザーワールドオンラインで初めて信徒になった証

能力補正(小)技術取得補正(小)技術習熟補正(小)

【初めての称号取得者】

アナザーワールドオンラインで初めて称号の取得した証 称号を獲得し易くなる

能力補正(小)技術取得補正(小)技術習熟補正(小)

【幸運の女神ティアの興味】

幸運の女神ティアに興味を持たれた証

幸運補正(中)能力補正(小)技術取得補正(小)技術習熟補正(小)

【幸運の女神ティアの注目】

幸運の女神ティアに注目をされた証

幸運補正(大)能力補正(中)技術取得補正(中)技術習熟補正(中)

【幸運の女神ティアの加護】

幸運の女神ティアに加護を与えられた証

幸運補正(特大)能力補正(大)技術取得補正(大)技術習熟補正(大)

【幸運の女神ティアの寵愛】

幸運の女神ティアに寵愛を受けている証

幸運補正(極大)能力補正(特大)技術取得補正(特大)技術習熟補正(特大)

【初めての神の興味】

アナザーワールドオンラインで初めて神に興味を持たれた証 神に興味を持たれ易くなる

能力補正(中)技術取得補正(中)技術習熟補正(中)

【初めての神の注目】

アナザーワールドオンラインで初めて神に注目をされた証 神に注目をされ易くなる

能力補正(大)技術取得補正(大)技術習熟補正(大)

【初めての神の神の加護】

アナザーワールドオンラインで初めて神に加護を与えられた証 神に加護を与え易くなる

能力補正(特大)技術取得補正(特大)技術習熟補正(特大)

【初めての神の寵愛】

アナザーワールドオンラインで初めて神に寵愛を受けている証 神に寵愛を受け易くなる

能力補正(極大)技術取得補正(極大)技術習熟補正(極大)

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